兵庫県赤穂市は分身ロボット“オリヒメ”で遠隔行政サービスの実証実験を行います。人口減者社会が進む中で、行政においてもマンパワー不足が予測されます。こうした中で、自治体が担うべき機能を維持できるための手段としてIoTロボットを活用する実証実験が実施されることとなりました。
兵庫県赤穂市が2020年3月17日より3月22日の期間に実施する、分身ロボット“オリヒメ”を活用した遠隔行政サービスの実証実験アドバイザーとしてX-mov Japan株式会社がサポートします。
分身ロボットOriHime(オリヒメ)は、カメラ・マイク・スピーカーが搭載されており、生活や仕事の環境、入院や身体障碍などに因る「移動の制約」を克服し、「その場にいる」ようなコミュニケーションができるロボットで、インターネットを通して操作できます。
学校や会社、離れた実家など「移動の制約がなければ行きたい場所」にOriHimeを置くことで、周囲を見まわす、聞こえてくる会話にリアクションをするなど「その人がその場にいる」ようなコミュニケーションが可能です。
実証実験のスケジュールは下記のとおりです。
3月17日(火) 使用方法等事前研修
3月18日(水) 副市長 東京出張の報告(テスト使用)
3月19日(木) 遠隔妊婦相談 @保健センター
3月20日(祝・金) 観光案内 10:30~16:00 @有年駅総合案内書(一般公開)
3月22日(日) 消防ポンプ自動車入魂式 10:00~ @西有年大避神社
赤穂市では、この実証実験で得られたデータをもとに、活用場所の検討を行っていく予定です。新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、学校や公共施設の休止、イベントの取りやめ、一般企業の通勤にも影響が出ており、同時にインターネットを介した教材の公開やテレワークが注目されています。人手不足や感染症だけでなく、障害や疾患で外出が困難な人が活躍できる社会の実現、ライフワークバランスの推進にも一役買えるのではないでしょうか。