金沢工業大学は全国の教育機関から「SDGsイノベーション教育拠点校」を募集。その結果、10校を採択し活動を開始した。
金沢工業大学が、全国の小学校・中学校・高等学校・学習塾の中から、採択した「SDGsイノベーション教育拠点校」は以下の10校となる。
1 学校法人誠心学園 浜松開誠館中学校・高等学校(静岡県浜松市、中学生)
2 岡山県立玉野高等学校(岡山県玉野市、高校生)
3 大牟田市立天の原小学校(福岡県大牟田市、小学生)
4 ㈱市進ホールディングス(千葉県市川市、小学生)
5 愛知県立愛知総合工科高等学校(愛知県名古屋市、高校生)
6 学校法人綾羽育英会 綾羽高等学校(滋賀県草津市、高校生)
7 栃木県立那須拓陽高等学校(栃木県那須塩原市、高校生)
8 KTCおおぞら高等学院(名古屋市中村区、高校生)
9 ㈱キャニオン・マインド(大阪府高槻市・茨木市、小中高校生)
10 白山市立蝶屋小学校(石川県白山市、小学生)
■SDGsの教材活用できる教員を育成
「SDGsイノベーション教育拠点校」の募集・採択は、「ゲーミフィケーションを用いたSDGs教材活用のための教員向け人材育成」の取組の一環で。この取組は、ESD研修を全国の教育機関へ提供し、SDGsイノベーション教育カリキュラムをベースとして開発した教材を活用できる教員を育成するのがねらい。さらに、教員が各地域に適した授業を行えるよう、教材のカスタマイズを促していく。
■ハンズオン型で各校に適したカリキュラムを模索・実践
拠点校では、ハンズオン型で各校に適したカリキュラムを、各校の担当教員とともに模索・実践する。新しい学習に沿って、児童生徒自身が、自分たちの理想とする社会を描き、自らが進みたいと思う道を歩み、人生をより楽しめることを促す。また、オンラインを活用し、学校の新しい生活様式に対応しながら全国展開する試みとなる。
<SDGsイノベーション教育拠点校のメリット>
①金沢工業大学のほか、多様な専門家 のアドバイスを受けながら、SDGs学習に関する授業の構築・実践・ブラッシュアップができる。
②先進的なモデル授業に取り組むことで、新しい取り組みに挑戦する校内の機運醸成や対外的なPRに繋がる。
③児童生徒一人ひとりが主体性を持ち、楽しくSDGsを学ぶ環境作りを実現する。
<SDGsイノベーション教育拠点校への支援内容>
1.SDGs教材の無償提供
①ゲーミフィケーションを活用したSDGs教材
② 各教材の解説部分を収録したレクチャー動画
③SDGs と親和性が特に高い「総合学習、社会、理科、家庭、英語」の科目ごとの導入を補助する補助教材
2.アドバイザーによる相談窓口を提供
金沢工業大学のSDGsに関する専門教育を受けた大学院生が、各校に適したカリキュラムの使い方を各校の担当教員とともに模索・実践する。
3.教員向け研修を実施
各地域で実際にカリキュラムの導入を行った教員が、金沢工業大学(オンライン上)に集まり、教材・カリキュラムのカスタマイズ手法や事例を学ぶ。また、ワークショップを通じて計画を立案し、それを教員間で共有することで協働学習を行う。
4.SDGsイノベーション教育サミット(オンライン)への参加
各教育拠点校の教員のみならず、各教育拠点校の特に優れた学習意欲を持つ児童生徒が参加し、その成果を他校と共有する場を提供。また、有識者による評価を行い、アワードを授与する。キックオフイベントとして、2020年8月29日(土)にオンライン開催した「第3回 ジャパンSDGsユースサミット」にて、「第1回SDGsイノベーション教育サミット」を同時開催した。