つくば市・つくばみらい市は6月8日から家庭で計測した子どもの体温と検温時刻をデジタルで学校へ自動送信できる仕組みを導入します。これはスマートフォンアプリ「LEBER」を利用して体温・体調管理が出来る「LEBER for School」によるものです。書類の記載や手渡しなどをしなくても、教育期間や学級管理の担当者へ家庭からデータを自動送信することができます。
全国での緊急事態宣言解除を受けて、ほとんどの小中学校で登校が再開されており、多くの教育施設で体温の記録や体調の聞き取りを実施しています。今回つくば市・つくばみらい市で導入された「LEBER for School」は、検温結果の記録と簡単な体調の報告がセットになっており、入力結果葉自動的に教育期間に送信されます。毎朝、アプリに検温を促すプッシュ通知が送られるので、入力を忘れる心配もありません。
教育期間の教職員は、個人の体温・体調情報を紙で取りまとめる必要がなくなることに加え、管理する学級等の集団全体の傾向をグラフ等で把握することができます。多くの学校施設では登校後の体温計測を実施していますが、これは教職員の手間となるだけでなく、家庭での検温で異常があれば登校を控えることが教育機関でのクラスター感染を防ぐことにつながります。
「LEBER for School」はiOSまたはAndroidスマートフォン用のアプリがあります。スマートフォンにアプリをインストールしたら、学校から配布されるQRコードを読み込み、個人プロフィール(氏名、身長、体重など)を入力します。そして毎日体温と検温時刻を入力、厚生労働省推奨「新型コロナウイルス等の健康観察票」に準拠した、体調に関する簡単な質問に回答すると、自動的に教育機関へ送信されます。
学校での検温の手間や時間を無くすことができますし、家庭で検温しても子どもが記録紙を忘れて行く、なくしてしまうといったトラブルも防げます。まだしばらくは一人一人が慎重な健康観察を続ける必要があります。こうしたツールを使うことによって、無理なく確実に体調を確認できるといいですね。