工学院大学・建築学部建築学科の鈴木敏彦教授は、最薄部分がわずか2㎜のアルミ製テーブル「ソリッドハニカムテーブル」を開発し、製品開発プロジェクト「Wemake」で最優秀賞を受賞した。従来品では不可能だった薄さと自由な形状の実現は、国からの助成を受けて開発がスタート。展示会出展、意匠登録、コンテスト入賞を経て製品化が決定した。
■薄いのに軽くて丈夫なテーブル
鈴木教授が開発した、アルミ製テーブル「ソリッドハニカムテーブル」は。天板の縁が2㎜、中央部が12㎜の薄さでありながら軽くて丈夫なのが特長。天板の製造方法を工夫することで実現した。
■新製法により自由な形状が可能
一般的なアルミハニカムパネルは、ハニカムコアを上下からアルミパネルで挟むように接着して作られる。これに対して新製法では、ソリッド材から一体を削り出すため、接着の手間が省け、自由な形状が可能となる。
■「Wemake」で最優秀賞受賞がきっかけで製品化
開発は国の研究機関からの助成を受けて始まり、その後、JSTイノベーションジャパン大学見本市2017で発表するとともに工学院大学で意匠登録。2020年7月に開催された製品開発プロジェクト「Wemake」で最優秀賞を受賞したことから、同テーブルの製品化が決定した。
<ソリッドハニカムテーブル仕様>