国立天文台は、天文学者が全国の小中学校へ出向いて出張授業を行う事業「ふれあい天文学」を2010年度より実施しています。例年40名を超える天文学者が講師となって、太陽や月のお話、星の誕生のしくみ、ブラックホールの不思議、太陽系を旅する宇宙旅行など、星や宇宙の話題を約560校に、北は北海道、南は沖縄県、さらには八丈島、小笠原など全国中に届けてきました。
学校に来てくれる講師は、国立天文台職員である、教授、准教授、助教、研究技師、名誉教授と実に多彩です。2010年度から2018年度までの間に「ふれあい天文学」で会った児童・生徒の数は54,480人。小学校4年生から中学校までが対象で、それぞれの学年に合わせた、天文学に関わる授業を行います。
現在2019年度の実施校を募集しています。募集期間は2019年10月から2020年2月の間で、学校と講師と相談の上で決定します。募集対象は全国の小中学校、約60校から80校程度です。申し込みできるのは小学校、中学校の教員で、課外活動等、保護者の活動として申し込む場合も学校の教員の方を通して申し込む必要があります。申し込み締め切りは2019年5月31日、実施校の発表は7月下旬を予定しています。
可能な限り申し込みのあった全ての学校に講師が派遣されますが、応募多数の場合は過去の実施回数、日程、地域、志望動機を考慮して選定されます。学校側が負担する謝礼金や交通費などはありません。授業内容は天文学に関わる授業と質問で、45分から100分程度です。これまでに実施した詳しい内容については、国立天文台のサイトにある「ふれあい天文学」のページにある「実施校と授業一覧」で見ることができます。
「はやぶさ2」の挑戦が話題になっている今、宇宙の話を専門家に聞く機会は、子どもたちにとってとても興味を惹かれるものではないでしょうか。今回、初めて興味を持った方は、これまでの活動についてのレポートが「ふれあい天文学」のページに掲載されているので、閲覧してみてはいかがでしょう。
出張授業「ふれあい天文学」実施校募集中|国立天文台