株式会社JTBより、修学旅行を「探究的な学び」に変える、中学・高校生用学習教材「修学旅行探究ノート」が発売されます。
「修学旅行探究ノート」は、東京学芸大学の森本康彦教授と共同で開発されたもので、2019年3月25日(月)より全国の中学校、高等学校を対象に発売されます。(教材は2019年4月以降順次発送となります)
「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の育成を目指す次期学習指導要領では、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を実現する手法の一つとして高等学校に「総合的な探究の時間」が導入されるなど、学校教育活動における「探究的な学び」の重要性が高まっています。
また、 大学入試が多面的・総合的な評価へとシフトする中、主体的・対話的で、深い学びで育成される「テストだけでは測ることができない資質・能力」を評価するツールとして、 eポートフォリオが注目されてきています。
そうしたことから、森本康彦教授は教育工学を専門とされていることから、共同で「修学旅行探究ノート」を開発することとなりました。
ノートは、修学旅行をはじめとする学校旅行行事に「探究的な学び」と「ポートフォリオ活動」を取り入れることにより、 生徒が旅行を楽しみながら課題発見・解決を念頭においた主体的・対話的で深い学びを実践し、思考力・判断力・表現力等」、 「学びに向かう力・人間性等」を身につけられることを目的としています。
旅行行事における「事前〜現地〜事後」の学習を、「課題の設定→情報の収集→整理・分析→まとめ・表現」という「探究的な学び」のプロセスに合わせて構成されているノートで、生徒がこの教材に沿って学習に取り組むことにより、自然と「探究的な学び」が実践できるよう工夫されています。
そして、 さまざまな学習記録やその時の様子、 気付きをたくさん書き込んで完成させるノートは、 旅行の感動や仲間との頑張りが詰まった自分だけの学びのアルバムにもなります。
さらに、 eポートフォリオを併用すれば、一貫した主体的・対話的で深い学びの実現となり、 学びの過程と成果の記録を総括的に振り返ることによって入試等に活かすこともできます。