11月9日から15日は、秋の火災予防運動です。一般社団法人 日本火災報知器工業会では、住宅用火災警報器(以下住警器)を交換してもらう啓発運動を実施しています。
住警器は、消防法により、すべての住宅を対象に設置義務化されています。交換の目安は設置から10年。義務化から約10年がたつことから、交換のブザー音が鳴り出す前の交換を推奨しています。
住警器は火災の煙や熱に反応して大きな音で鳴動し、すばやく異常を知らせることで、火災による被害を軽減させますが、古くなると電子部品の寿命や電池切れ等が発生し、火災を感知しなくなる危険があります。
住警器が「ピッ」と鳴ったら電池切れ、「ピッピッピッ」と繰り返す場合は故障の合図。そのままにしておくと、火災を感知できなくなってしまいます。多くの住宅が合図が鳴り出す時期です。
失火を原因とした住宅火災について、住警器の設置効果を分析したところ、住警器を設置している場合は、設置していない場合に比べ、死者の発生は4割減、焼損床面積と損害額は約5割減していることがわかりました。住警器を設置することにより、火災発生時の死亡リスクや損失拡大リスクが大幅に減少すると考えられます。
住警器の設置時期は、設置時に記入した「設置年月」、または本体に記載されている「製造年」を確認。また住警器のボタンを押す等により、正確に作動するか確認できます。
この機会に、住警器のチェックをしてみてください。