旺文社が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、高校生の今の不安や疑問、悩みについて、大学受験ポータルサイト「大学受験パスナビ」のユーザーを対象に、意識調査を実施しました。
調査結果によると、休校による学習や受験対策に不安はあるかの問いでは、「非常に不安」「やや不安」を含め87.5％が不安と回答しました。
新型コロナウイルスの感染拡大への対応として全国でさまざまな対策が行われていますが、授業時間の確保が難しいなか、自宅学習でのモチベーション維持、勉強法、受験対策は高校生にとって大きな悩みとなっています。
4月に高校の先生によるオンライン授業は実施されましたかの問いには「いいえ」が69.5％。授業と並行してオンラインで課題配信や提出など行っていた学校もありますが、4月の時点では、オンラインでの学習環境について検討の学校もあったため「いいえ」の回答が多かったようです。
休校期間中の高校の先生との連絡手段TOP３は「メール」が最多の35.6％、2番目には「電話」が30.5％、3番目に「LINE」が14.2％。先生との連絡手段はなんらかの形で確保されていたとみられます。
休校による学習や受験対策に不安内容については、「授業再開がいつになるか」、「進んでいない授業内容をどのようにカバーするのか」など、休校により学力に差がつくのではないか心配する声が多数。また、「入試の日程がどうなるのか早く知りたい」や「課題でいっぱいになり、自分の勉強ができないから受験対策が不安」といった悩みも多かったようです。
休校の影響により「志望校の変更や進路選択」に影響はありますかの問いには30.6％の生徒が「ある」と回答。そのうち、「学習の遅れや学力の不安」と答えた生徒が最多（74.6％）となり、その他の回答には、休校の影響により十分な授業が受けられず、「指導不足による学習能力の低下が不安」と答えた生徒も含まれます。
進路選択に関する情報の提供や指導の実施について、47.9％の生徒は、「実施されている」と回答。一方で、「実施されているが不足している」、「まったく実施していない」と答えた生徒が52.1％。進路情報が滞り、先生とのコミュニケーションがうまくとれないなか、今よりももっと指導の時間がほしいという状況がうかがえます。
高校生にとっては、大学入試制度が変わる年で不安であったところに新型コロナウイルスの影響が加わったことでさらに不安になり、メンタル面、モチベーションへの影響が危惧されます。
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