株式会社モリサワは、10月24日(木)よりMORISAWA PASSOIRT製品のすべての契約者を対象に、「MORISAWA PASSPORTアップグレード2019年10月版」として2019年度新書体の提供を開始しました。
今回のアップグレードで追加される書体は、見出し用に作成された骨太で力強い印象を持つ筆書系デザイン書体「剣閃」、力の抜けたやさしい風合いの筆書系デザイン書体「小琴 京かな」「小琴 遊かな」、活版印刷による紙面上でのインクのにじみを再現した「秀英にじみ角ゴシック金」「秀英にじみ角ゴシック銀」、令和合字・カーニング情報を追加し、昨年リリースした「Clarimo UD PE」をベースに欧文エリアを刷新した「UD新ゴ(AP版)の6書体です。
ユニバーサルフォントの「UD新ゴ(AP版)は、環境や級数を問わず、つぶれにくく分かりやすいデザインを採用したユニバーサルデザイン書体です。欧文も和文と調査するよう調整したあり、高品質な混植、併記を可能にしています。「UD新ゴ」の6ウエイトにEL(Extra Light、とても細い)とU(Ultra、とても太い)を加えた8ウエイトを備え、本文から見出しまで、幅広い用途で使うことができます。
AP版とは、さまざまな文字の組み合わせにツメ情報を追加した、和文・欧文ペアカーニング(特定の文字の組み合わせで動作する文字詰め機能)と最新のIVS(異体字シーケンス)に対応したフォントです。フォントメニューでは「AP-OTF」で始まる名称となり、従来のフォントとは区別されています。
フォントはデザインの印象を決める大切な要素であり、また文字として情報を伝えるツールでもあります。「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザイン」として作られたUDフォントの種類が増え、採用されやすくなることで、教材の文字が読みにくい、読み間違いが多い、といった子どもたちの悩みが軽くなるといいですね。