パナソニック教育財団は、子どもたちの「生きる力」を育むため、ICTを効果的に活用して学校現場の教育課題の改善に取り組む実践的研究を応援するための助成を行っています。1年間の研究に対して50万円の助成をする「一般」と、2年間で150万円を助成する「特別研究指定校」の2種類があり、2020年度(第46回)の実践研究助成の募集が始まります。
応募期間は2019年12月2日(月)より2020年1月15日(水)17時までとなっています。またパナソニック教育財団のホームページで、2019年11月1日より応募要項が公開され、また応募に先行して必要な事前登録も行えます。事前登録を済ませ、11月25(月)までに申請書を提出した学校(団体)に対して、当該申請の選考に直接関わらない財団の専門委員が、提出された申請書に対してのアドバイスコメントを先着20校(団体)に送ります。これを参考にして、応募する学校や団体は申請書を期間中に再度提出することができます。このアドバイスを受けたことが、選考に直接影響することはありません。
一般助成では、さまざまなICTを効果的に活用して、学校の教育課題改善に取り組む、実践的研究を助成し、その研究成果について広く公開します。助成件数は60~70件程度です。特別研究指定校では、多くの学校が抱える普遍的な教育課題の改善に対し、全校体制で取り組み、他校のモデルケースとなり得るような実践的研究を助成し、その研究成果・実践のプロセス等について広く公開します。また助成期間中、財団が指名する大学の研究者による訪問アドバイスを計6回実施します。助成件数は3~5件程度です。
助成金によって、タブレットPCやデジタル教科書など、ICT環境を充実させることができます。また、ICT先進校の視察なども可能で、行内研究をより活性化することができます。贈呈式においてはグループディスカッションや情報交流会を行い、助成校間の交流を促進し、研究内容がより深まるようにしています。これから本格的にICTを取り入れる学校にとって、検討する価値のある制度ではないでしょうか。