主体的な学習が自然と身に付くノートの取り方『魔法のノート』をご存知でしょうか。学習における自身の課題を提起し、その答えを導くまでに道のりなどを的確にまとめることで、主体的な問題の解決能力を身につけることができるのです。
『魔法のノート』は、東京都立武蔵高等学校・附属中学校の英語教諭で、「教えない授業」を推進する山本崇雄氏が提唱しているものです。ノートの見開きが4つのセクションに分けられており、それぞれ「My Question」:疑問に思ったOpen-ended Question(答えが1つでない問い)を1つ、または複数書く、「Story Mapping」:学んで分かったことを絵や図にしてまとめていく、「Summery」:学んだことを要約する、「My Opinion」:自分で建てたMy Questionへの答えを書く、といったスペースになっています。
この『魔法のノート』の考え方に基づいて作ったノートを、アルクテラス株式会社の開発した学習ノート共有アプリ「Clear」ユーザーを対象に公開しました。Clearは全世界200万人以上のユーザーが使用する学習ノート共用アプリです。投稿されたノートを閲覧することができる他、アプリ版では分からないことを質問することもできます。
『魔法のノート』の取り方を公開した後、Clearの中高生ユーザーに対して『魔法のノート』の考え方に基づいたノートを募集しました。その中で、中学生・高校生それぞれに最優秀賞、優秀賞として選ばれたノートが、アルクテラスのホームページにて公開されています。
Clearには小学生から大学生まで、年齢も科目もさまざまなノートが公開されています。教科書や参考書がつまらなくて勉強していない人は、Clearの中を探してみたら、自分の感覚に合うノートを誰かが投稿してくれているかもしれません。そこから嫌いだった教科に興味が持てたり、自分でもノートを作ってみたいと思えたりするかもしれませんね。