スペクトラム・テクノロジー株式会社は、企業、学校を対象に人工知能(AI)のプログラム学習キットを発売します。Raspberry Pe4 model Bを使って、グーグル開発のディープラーニング・ソフトであるTensorflow(.js)およびPythonの基礎を学習、体験することができます。対象は、AIの核であるディープラーニングを始めて学ぶ方で、GPUを使ったグラフィック版もあります。
まず基礎として、Tensorflowを動作させるためのPythonのプログラム言語を学習します。サンプル・プログラムを提供し、追体験するとともに、練習問題100問により、プログラミングを習得します。習得期間は標準で30時間です。また、Jupyter notebookを標準装備し、より学習しやすくなりました。
次に応用例から学ぶステップでは、Tensorflowを使った文字認識(MNIST)、画像認識(CIFAR-10,IRIS)、自然言語処理(word2vec)、DNN(車両価格予測、不動産価格予測)などのディープラーニングで有名なプログラムを使い、学習します。また、今回新規追加のTensorflow.jsのでも事例として、パックマン、絵文字ゲーム、音楽、スケッチなどブラウザベースの体験が可能です。
Raspberry Pi版は、高額のプラットフォーム、クラウドは必要ありません。キットとPC,タブレットとのVNC接続の簡単な設定ですぐに使用できます。プログラムはすべてインストール済みで、いつでもどこでも学習できます。WindowsPC,Macのどちらからも接続できます。さらにグラフィック版はWindows10のプラットフォームにGPUを搭載しており、本格的にAIプログラムが学習できます。
マニュアルの他に、14日間の無料サポートがあるので初心者にも安心です。自分自身がディープラーニングを習得したい学生、社会人だけでなく小学生を教える先生方にも使えそうです。国のAI人材目標は2025年までに25万人/年だそうです。こうした初心者向けの学習キットが、今後ますます必要とされそうですね。