株式会社レイメイ藤井は、学校で使用していた透過型顕微鏡と落射型顕微鏡の2つの顕微鏡の機能が1つになった、「ハンディ顕微鏡DX」を4月に発売しました。微生物や細胞などを見る、下に照明または光を取り入れる鏡があるものが透過型顕微鏡、対物レンズと同じ側に照明があり、標本から反射された光によって標本の像を観察する、金属表面や半導体など、光を透過しない物体の観察に用いるものが落射型顕微鏡です。
ハンディ顕微鏡DXは、本体に付随している透過ライトパネルを上下に開店させることで、「透過モード」と「落射モード」を切り替えることができるのです。透過モードでは、観察物の下から光を当て、透過した観察物を観察できます。プレパラートを使用し、植物などの薄切り切片や細胞などを観察できます。落射モードでは、観察物の上から光を当て、観察物の表面を観察できます。観察物を薄く切る必要がなく、そのままの状態で観察することができます。
大きさは小学生でも片手で持てるほど、本体重量は電池抜きで70gです。使用電池は単3乾電池1本なので、電池を入れてもそれほど重くなく、手軽に扱えそうです。本体色はポップなイエローとグリーン、シックなグレーの3色で、子どもたちが「これはなんだろう?」と興味を持ちそうな外観です。
倍率は100〜250倍まで対応しており、ズームレバーが100倍/150倍/200倍/250倍の位置でカチッと止まり、適確な倍率切換でスムーズな観察をサポートする「クイックズーム機能」を搭載しています。付属のスマホアダプターを使えば、スマホとハンディ顕微鏡の取り付けが容易にでき、観察物を簡単に撮影できます。カメラのズーム機能を使えば、さらに高倍率で観察・撮影することもできます。
付属品として、タマネギの皮が挟まれいているプレパラートが付いてきます。これを使って透過モードの観察がすぐにできるほか、オリジナルのプレパラートが作れるスライドガラスとカバーガラスも付属しています。落射モードのLEDライトは、手元を照らすライトとしても使用できます。また、UVライトも搭載しているので、身近にある光るものを探すことができます。ハンドストラップも付属していて、野外観察にも便利です。
さまざまな使い途が考えられそうなハンディ顕微鏡、教室で、屋外で、いろんなものを観察して学ぶことができますね。スマホで記録写真も手軽に撮れるので、自由研究の道具としても活躍しそうです。