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コロナ禍でも探究の授業を 生徒全員が発表 桐蔭学園みらとび

2020年11月11日

桐蔭学園は基礎的なスキルから、問題解決の方法などを学習する探究の授業「未来への扉(通称:みらとび)」を実施している。コロナ禍でスタートした今年度の「みらとび」だが、ICT環境が整っていたこともあり、自宅学習期間中も例年と同様に進められた。


■未来の扉を開いてほしいとの思いを込め

「みらとび」の授業名には「この授業によって、未来への扉を開いてほしい」という願いが込められている。「みらとび」では情報の集め方、情報の整理の仕方、発表資料の作り方といった基礎的なスキルから、さまざまな角度からの分析の仕方、問題解決の方法などを学習する。

 


■自分の課題を整理してまとめる力を身につける

「みらとび」の授業では、(1)自ら課題を設定2)情報の収集3)整理・分析4)まとめ・表現という流れをスパイラルに展開。自ら考え判断し行動できる力と学び続ける力を身につけることを目標としている。

 


■すべての授業を大切にするというメッセージを生徒に伝える

自宅学習期間中も通常通り「みらとび」の授業を続けることで、「5教科にとどまらず、すべての授業を大切にする」というメッセージを生徒に伝えることができたという。そうした価値観を一人ひとりの教員が共有していたことも、円滑な実施を後押しした。

 


■生徒全員に発表の場を与え

1029日には「探究・みらとび発表会」が午前と午後の2部構成で行われた。今回の発表者は、中等教育学校の1年生、2年生、3年生、5年生、中学校3年生、高等学校の2年生。選ばれた代表者だけが発表するのではなく、対象学年の生徒全員が発表の場を与えられた。

 


■自分で課題を決めて取り組む

自分の探究課題は自ら決めるが、中等教育学校の1年生は「偉人探究」、2年生は「未来探究」、中学校3年生は「職業」などの大きなテーマがある。中等教育学校5年生と高等学校2年生は、各教員が主催するゼミに所属して自分の探究する課題を決めていった。今年の傾向としては、新型コロナウィルスやSociety5.0などの社会問題に取り組む生徒が多かった。

 


■質問に的確にこたえるため自分のテーマと向き合う

限られた発表時間の中で、発表と質疑応答、ふり返りシートの記入が行われる。司会とタイムキーパーを生徒が担うなど、生徒たち自身によって発表会は進行する。質問に的確に答えるためには、いかに深く自分のテーマを理解しているかが問われる。「みらとび」では、自分のテーマにじっくり取り組むことで、深い理解と探究力が身につくことになる。

 


■「みらとび」特設サイトを公開

「みらとび」の取組を内外に発信するため、6月に特設のWEBサイトを公開。学年ごとの取組状況や、どのようなゼミがあるのかなどが閲覧できる。

 


<探究統括主任・登本洋子教諭 コメント>

発表会で印象的だったのは、意表を突く質問に対してもしっかりと答えていた生徒の姿でした。自分の発表に使った知識だけでなく、その背景や周辺の事柄にも守備範囲を広げて探究してきたからこそ、多方面からの質問にも対応できました。コロナ禍でも探究が続けられたことは意義深く、桐蔭学園の文化になりつつあると感じています。

 

桐蔭学園 中学校・高等学校・中等教育学校みらとび:未来への扉(探究)

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