2019年6月17日、文部科学省の「生徒の発信力強化のための英語指導力向上事業(オンライン・オフライン研修実証事業)」において、ケンブリッジ大学出版株式会社の英語教員向けプログラムが採択されました。
この研修の目的と背景には、2020年度から順次実施される新学習指導要領があります。小学校では、中学年から外国語活動の導入および高学年からは教科として系統的な指導を行うこと、中学校では、対話的な言語活動を重視し、授業は英語で行うことを基本とすること、高等学校では、統合的な言語活動を通して5つの領域を総合的に扱う科目や発信能力を高める科目などを設定することとしています。
この事業では、生徒の「話すこと」「書くこと」といった発信型の技能に課題があることを踏まえ、中・高等学校の英語教員の過重な業務負担となることなく、英語教授法の理論に基づいた効果的な指導法を身につけるように、オンラインと集合形式で行う研修(オンライン・オフライン研修)を融合した指導力向上研修を実施し、その効果を検証します。オンライン・オフライン研修は、ケンブリッジ大学出版が保持する教員向け専門能力開発プログラムの要素を十分に取り入れたものであり、日本の英語教育において特に課題とされてきた発信力の育成を強化する研修内容で構成されています。
学校での新しいカリキュラムのためには、教える側である先生たちも指導法を習得することが必要となります。多忙な中で、効率よく習得するためには、専門性のある民間企業などの力を借りることが有効でしょう。それによって教員のゆとりや、教育の質の向上が図れるといいですね。
ケンブリッジ大学出版の英語教員研修プログラム~文部科学省、平成31年度「生徒の発信力強化のための英語指導力向上事業」で採択~https://cambridge-university-press.jp/wp-content/uploads/2019/07/36eae8cae989ed76352b53606746bf5f-2.pdf