PicoCELA株式会社が提供する法人向け無線LANアクセスポイント「PCWL-0400」が、エンタープライズシーンで利用される無線LANアクセスポイントとして、WPA3-SAEの相互接続試験を通過しました。WPA3は現在利用されている無線セキュリティ規格であるWPA2からの移行性を考慮しつつ、安全性を強化した新たな無線セキュリティ規格です。
従来のWPA2では共通のパスフレーズから自動的に生成された、同じ値のカギをマスター鍵として常時使用していました。これに対してWPA3では共通のパスワードを持っているという点は同じですが、接続するたびに新たなマスター鍵をその都度生成しています。このためパスワードの推測攻撃に強く、パスワードの長さによらず同じ堅牢性を提供します。
「PCWL-0400」は、ハイエンドな法人仕様の無線LANアクセスポイントです。工場やオフィスなどの高いセキュリティが必要とされる利用シーンにおいて活用されています。独自のアルゴリズムによる無線バックホール機能により、LANケーブル配線無しで多数の無線LANアクセスポイントによる広域な無線LAN機能を構築できます。
さらに「PCWL-0400」はエッジコンピュータとして、AIエンジンやSNSサーバなど、様々なアプリケーションを動作させることも可能です。このソフトウェア基盤の柔軟性を活かし、今回、エンタープライズシーンで利用される無線LANアクセスポイントとして世界に先駆けて、第三者機関によるWPA3-SAEの相互接続試験を通過しました。
PicoCELA社が提供しているクラウド管理システム「PicoManager」の利用で、webブラウザ上での「PCWL0400」の管理が可能です。すでに「PicoManager」を利用しているなら、WPA3-SAE対応の最新版ファームウェアにオンラインでアップグレード可能です。今や学校などでも無線LANが使われています。個人情報を多数扱う場として、常により強固なセキュリティの整備を考えることが必要ではないでしょうか。