文部科学省が、『いじめ対策に係る事例集』を公開しました。
平成29年３月、「いじめの防止等のための基本的な方針」を改定するとともに、「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」が策定されましたその際、議論のとりまとめに掲げられた一部の現状・課題については、事例集を作成・周知することにより、学校現場の取組に資することとされたところです。
事例集の作成に当たっては、各教育委員会や学校等から募集した多くの実際の事例の中から、いじめの防止、早期発見及び対処等の点で特に優れていると判断した事例や学校現場において教訓となると判断した事例を掲載しています。
事例集の構成
1. いじめの定義・認知
明らかに法のいじめに該当するので、いじめとして扱うべきもの等の具体例等
2. 学校のいじめ防止基本方針
いじめ防止等に効果的な学校基本方針の例、学校基本方針の策定・見直しのプロセスの事例等
3. 学校いじめ対策組織
学校いじめ対策組織の構成・活動として、いじめ防止に効果的な特色ある活動が行われている事例等、いじめの組織的対応として、いじめの情報の抱え込みにより重大な事態に至り、教職員が懲戒処分を受けた事例等
4. いじめの未然防止に係る取組
児童生徒が主体となった取組や学校における道徳教育等
5. いじめの早期発見
効果的なアンケートや効果的な教育相談のための工夫が行われている事例等
6. いじめへの対処
いじめの被害者を徹底的に守り通す対応、いじめに係る情報の保護者との共有等
7. いじめの重大事態
不十分な初動調査により、その後の事実解明が困難になった事例等
事例集を効果的に活用し、学校現場でのいじめ対策の一層の充実した取組が望まれます。
