令和２年度の補正予算の家庭用WiFiルーター補助では LTE端末SIM分も対象になる。５月11日、文部科学省・総務省・経済産業省は令和２年度の補正予算「GIGAスクール構想の前倒し」「光ファイバー網整備補助金」「Edtech導入補助金」「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」等についてYouTube上で説明会を実施。２３００～３２００人が視聴した。
文部科学省初等中等教育局情報教育・外国語教育課 髙谷浩樹課長は「前代未聞の非常事態・緊急事態にも関わらずＩＣＴを使おうとしない自治体は、あのときの整備担当は誰だったのか、と責任を問われる事態になっている」と強調。
「現場教員の、ＩＣＴを活用した学びの保障に関するアイデアについて、管理職もしくは教育委員会が許可しないという残念な報告が届いている。現場の先生の思いをつぶさないサポートをし、臨機応変な対応をしてほしい。100％でなくてもできるところから、できることから取り組むべき緊急時である」と話した。
ＷｉＦｉルーター補助は
ＬＴＥ端末ＳＩＭ分も対象に
家庭学習を支援するための通信環境整備支援であるルーターやＳＩＭ、ＵＳＢドングルについては１設置あたり１万円の定額補助。機器の代金＋設定費が補助対象となる。ＬＴＥ端末のＳＩＭについても補助対象とする。ＰＣについては、ＬＴＥスロット付き整備の場合、本体が端末補助４．５万円の対象。ＳＩＭカード・手数料等が本補助１万円の対象になる。
設置者に対して就学援助を受給している子供の数・特別支援教育の子供の数に調整をかけた数を対象として積算しており、すべての児童の２割程度の数になる。これにより「家庭にＰＣやインターネット環境がない」という５％には対応できる数となるという。
「ルーター等は、通常時には、校外学習や持ち帰り学習の際の利用、校内ＬＡＮ整備工事が間に合わない場合の学校での利用なども考えられる。うまく組み合わせて利用してほしい」と説明。
なお、家庭におけるインターネット等の調査を現在実施しており、５月２０日が締切。早急な対応を依頼した。
（詳細は教育家庭新聞 教育マルチメディア号６月１日号に掲載）
