日本経済大学は、ロシア連邦の3大学と包括的学術協定を2020年8月に締結した。今回、締結を結んだのは、ノボシビルスク国立工科大学、ウラジオストク国立経済サービス大学、ネフスキー言語文化大学の3大学。それぞれ「学術交流協定」及び「学生派遣協定」の締結となる。
■学生の交換留学や教員の相互派遣などを実施
ロシア連邦の3大学とは、学生の交換留学や教員の相互派遣、学術論文の共同出版など、幅広い提携を意図した学術協定を結ぶ。また、学生交換の具体的な条件を定めた学生交換協定を取り交わし、実現性に富んだ交流を積極的に推進していくことで合意した。
■ロシアの主要5大学と交流を進める
今回の締結により日本経済大学は、ロシア連邦の中でも日本の語学・文化への造詣が深い主要大学5大学と交流活動を進める。この協力体制により、両国の人材育成や教育面で貢献する。
【ノボシビルスク国立工科大学】
ノボシビルスク国立工科大学は、現在15学部・73学科があり、13,000名を超える学生が在籍。先端技術企業との研究開発及びその技術の商用化に注力しており、多くの学生が企業特待生として研究に励んでいる。また、日本語教育の活動が精力的に展開され、10年以上にわたり、日本人講師による質の高い授業が実践されている。日本への留学志向の高い学生多く、今回の連携に大きな期待が寄せられている。
【ウラジオストク国立経済サービス大学】
ウラジオストク国立経済サービス大学は、卒業生対象のキャリアサポート体制が充実しており、実践に重きを置いた教育方針が高く評価されている。現在10の学部に、20の学科があり、約15,000名の学生が在籍。両大学総体での学生交流、教員交換、共同プロジェクトの策定・実践など重層的な交流が検討されている。
【ネフスキー言語文化大学】
ネフスキー言語文化大学は、現在4学部・7学科があり、約300名の学生が在籍。近年、外国語学科に日本語専攻を新設し、日本語教育に注力すると共に、日本語関連コースを拡充及び学生数を拡大する方針も持っている。これまで、日本の協定校を有していなかったことから、今後の交流の進展が期待される。
【日本経済大学】
日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持つ日本有数の留学生を抱える国際色豊かな大学。