多彩な学生の共同体験により寮がIoTビジネスの可能性を育むインキュベーション施設へとなることを目的に、「loT学生寮」プロジェクトが2018年2月よりスタートします。
これは、特定非営利活動法人NEWVERYが、and factory株式会社と共同で行なうプロジェクトで、先進的な事業者と連携し、NEWVERYの運営するシェア型学生寮チェルシーハウス国分寺にIoT機器を一斉に導入します。
NEWVERYは、全国各地に教育寮を展開するなど、学びのコミュニティづくりに実績があります。一方、and factoryは、日本初のスマートホステルなど先進的なIoT事業展開に実績があります。
この両者が協力し、学生寮における共同生活の課題をIoTによって解決し、また学生の共同体験を通じてIoT機能やその利用方法を洗練させていくことを目的としています。
そのプロジェクト第1弾として、NEWVERYが運営する学生寮「チェルシーハウス国分寺」にand factory が提供するIoTシステムを導入し、学生寮での共同生活の中で頻繁に起こる小さなトラブルを抑制していくとともに、学習や作業効率の向上を図っていきます。
「チェルシーハウス国分寺」は、NEWVERYが運営するシェア型男女共同学生寮で、20以上の異なる大学に通う学生54名が暮らしています。門限やハウスマスターはなく、学生たちが自治的に共同生活を築いているほか、社会人メンター制度、寮内外で行われる活動*の企画運営など、多様な他人と学び合う機会を設けています。
共用部にはキッチン・リビングのほか、ゲストルーム、スタディールームなどが設置され、フリースペースには多ジャンルにわたる3000冊超の蔵書が置かれています。
そうした環境の中、共同生活で起こるトラブルとその解決は学びの材料になるものの、問題のすべてと向き合うのは限界があります。このたびのプロジェクトにより、小さな問題をデジタルが解決、学生自身はアナログならではの大きな問題解決に注力することで、学生にとっての寮生活がより充実した成長機会となることが期待されています。
小さな問題のデジタルによる解決とは、具体的に、共有部の混雑状況の可視化、キッチンの洗い物忘れや洗濯機使用後の衣類回収忘れの防止の注意喚起、自動での問いかけなど、学生同士がわずらわしさを感じるさまざまなシーンでのIoT活用が想定されての内容で、寮へのIoTシステムの実装は2018年6月の予定となっています。
共同生活がどういったものになり、それによっての学生たちの成長は、興味深いものがありますね。