「フロンティアサロン 永瀬賞」を受賞した研究者が、高校生に特別講義を行う「サイエンスセミナー」が2020年9月25日(金)にオンラインで開催される。
■初のオンライン開催へ
「フロンティアサロン 永瀬賞」の受賞者が高校生に対して特別講義を行う「サイエンスセミナー」は、株式会社ナガセが毎年9月に約1000名の高校生を集めて開催しているが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、オンラインで行われる。なお、セミナーは後日、東進オンライン高等学校(受講料無料)で全国の高校生に対して公開予定。
■将来のノーベル賞候補の発掘を目指して
「フロンティアサロン 永瀬賞」は、一般財団法人フロンティアサロン財団が「将来のノーベル賞候補」を発掘することを目指し、社会に対して大きく貢献する科学技術の分野で、新しい発想で新分野を開拓する若手研究者に贈る賞。将来にわたって未知の領域を切り開き、その成果が多くの人々に恩恵をもたらすと期待される人に贈呈している。
<サイエンスセミナー 実施要項>
実施日:9月25日(金)17:00~19:30
対象:高3生・高2生・高1生(東進・早稲田塾在籍生)
※一般に向けては「東進オンライン高等学校」で後日配信
受講料:無料招待
受講方法:オンラインにて配信
<講演者 紹介>
永瀬賞 最優秀賞 三浦 恭子氏
熊本大学 大学院生命科学研究部 老化・健康長寿学講座 大学院先導機構 准教授
講義:老いない!? 癌にならない!? ハダカデバネズミの不思議
アフリカに生息するハダカデバネズミ(デバ)は、強い発がん耐性を持つため、その性質に注目が集まっている。本セミナーでは、デバのおもしろい特徴、なぜデバ研究が役に立つのか、そして未来の可能性について語る。
永瀬賞 特別賞 加藤 英明氏
東京大学大学院総合文化研究科 先進科学研究機構 准教授
講義:タンパク質を視る・識る・創る –脳の仕組みを知るためのツールを創る–
私達は約2 万の遺伝子を持ち、各々の遺伝子からは異なるタンパク質が作られる。タンパク質は驚くほど多様な機能を発揮する一方で、タンパク質とは20 種のアミノ酸が数珠繋ぎになった物質に過ぎない。そこで今回は、①タンパク質の複雑な構造をどのようにして視ることができ、②そこから何を識ることができ、③その理解を生かして何を創ることができるのか、最前線の研究例を交えて紹介する。
◆「東進オンライン高等学校」での配信の案内
サイエンスセミナーは、東進ハイスクール・東進衛星予備校・早稲田塾へ通う生徒を対象としたイベントだが、現在無料で開講中の「東進オンライン高等学校」でも配信予定。「東進オンライン高等学校」で公開している「未来発見講座」ではサイエンスセミナーを毎月1講義配信しており、9月の第1回には2019年永瀬賞最優秀賞を受賞した武部貴則氏の特別講義を配信中。2020年サイエンスセミナーの配信予定は、近日中に「東進オンライン高等学校」のwebサイトにて告知する。