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「生徒指導リーフ」最新号は「不登校の数を「継続数」と「新規数」とで考える」

2018年10月2日

国立教育政策研究所の生徒指導・進路指導研究センターでは、平成24年より「生徒指導リーフ」シリーズを発行しています。生徒指導に関して、みんなが理解しているようでいながら、実は十分に説明されてはこなかった事柄、いざ実践をと思ったときに、間違っていないか不安になりやすい疑問点、今、学校現場が知っておきたい話題、などにスポットを当て、ピンポイントで解説や提案を行う新しい形の生徒指導資料です。

 

見開きのA4版2ページに、短時間で目を通せるようまとめられています。また白黒コピーでも見やすい配色になっているので、研修会などでの活用もしやすくなっています。この度、平成307月発行分として、Leaf.22「不登校の数を「継続数」と「新規数」とで考える」が公開されました。国立教育政策研究所のウェブサイトで、PDF版が無料でダウンロードできます。

 

全国の不登校児童生徒数は、その数値やグラフを見ると、学年を追って雪だるま式に増え続けるような印象を受けます。実際には一部の不登校児童生徒は学校復帰しているにもかかわらず、単純に増え続けるように見えるのです。こうした現状を的確に把握するために、不登校数を「継続数(前年度も不登校だった)」と「新規数(前年度はふとうこうではなかった)」に分けて考える必要があるといいます。

 

中学校1年生の不登校生徒数が19人、2年生の不登校生徒数が30人、単純に見たら11人増えている、と思われますが、19人のうち継続して不登校状態なのは15人、4人は解消していました。すなわち増えているのは15人ということになります。さらに3年生では33人になっていました。増加はわずかに見えますが、30人のうち9人は解消し、継続は21人、新たに不登校状態となったのは3人ではなく12人でした。ここから分かるのは、中学校ではどの学年でも同じ程度の新規数が出現している、ということです。

 

この継続数・新規数に分けて把握する考え方から、それぞれの数に対して取り組みの対象、その方向性を整理することができます。生徒指導リーフでは各号でそれぞれ完結するのではなく、シリーズ全体で生徒指導の全体像を理解できる構成になっています。迷ったり困ったりしたときに、ヒントが得られないか探してみてはいかがでしょう。

 

「生徒指導リーフ Leaf.22 不登校の数を「継続数」と「新規数」で考える」を掲載|国立教育政策研究所

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