一般財団法人日本気象協会は、熱中症にかかる人を減らし、亡くなってしまう人をゼロにすることを目指す「熱中症ゼロへ」プロジェクトを推進しています。2013年夏のプロジェクト発足以来、熱中症の発生に大きな影響を与える気象情報の発信を核に、熱中症に関する正しい知識と対策をより多くの方に知ってもらう活動を展開してきました。
このプロジェクトでは、2019年の注力テーマを「学校×熱中症ゼロへ」としています。そこで、部活動や校外学習など熱中症のリスクを伴うことがある「学校現場」での熱中症予防の教科を目的として、2019年4月15日(月)より、全国の小学校、中学校、高等学校を対象に、黒球付熱中症計100台」(1校につき1台)のプレゼントキャンペーンを行います。
学校生活では、体育の授業や部活動の他、遠足や登山などの校外学習でも熱中症にかかる可能性があります。学校での熱中症は部活動の場面で最も発生割合が高く、2017年は全体の6割以上が部活動場面での発生となっていました。
「熱中症ゼロへ」プロジェクトは熱中症リスクに気づき、自主的に熱中症の予防・対策ができるようになることを推進していくために、黒球付熱中症計をプレゼントすることにしました。黒球付熱中症計は、5段階のLEDライトや暑さ指数(WBGT)を大きな画面で表示し、熱中症の危険性を通知します。学校での 熱中症発生割合の多い部活動時にも使用することができます。
応募はキャンペーンサイトからオンラインでできます。応募資格は日本国内の小学校・中学校・高等学校に勤務している教職員、締め切りは5月17日(金)17時です。プロジェクトはこのキャンペーンを通じて熱中症危険度への気づきと自主的な対策アクションを促す啓発発動を推進するとともに、学校生活の中で注意すべきシーンや対策法について定期的に情報発信します。
「夏は暑いもの」と言っても、ここ数年は身体に厳しい夏が続いています。長期休暇でいろんなことに挑戦できる時期ではありますが、頑張るためにはまず自分の身体が健康であることが必要です。一人一人が熱中症の危険性について意識できるようになることが大切ですね。