第28回実用数学技能検定「数検」グランプリの受賞者が決定した。数検1級の文部科学大臣賞は中学3年生が受賞。同じく1級の金賞のうち1人は小学4年生が受賞した。「数検」グランプリは2019年度に実用数学技能検定を受検し、優秀な成績を収めた個人・団体に贈られる。
■個人賞は文部科学大臣賞7人が受賞
各賞は、2019年4月から2020年3月までに「数学検定・算数検定」を受検した個人・団体を対象に、協会の顕彰評価会議によって厳正に選考し、決定したもの。今回で28回目をむかえ、個人賞では「文部科学大臣賞」7人、「金賞」14人が受賞した。
■自分の学年より上の学習内容を積極的に学ぶ
1級と準1級の文部科学大臣賞を受賞したのは、ともに中学生。実際の学年より上の学習内容を積極的に学習し、高い数学力を身につけていることがわかる。さらに、1級の金賞受賞者の1人は、2019年に当時9歳で最年少合格の記録を更新した児童。合格時のインタビューでは、「学んだ数学の知識を生かして、地球温暖化を止める研究など世の中の役に立てるように貢献したい」と語っていた。
■団体賞は5団体が文部科学大臣賞に
団体賞は、「高等教育」部門、「高等学校」部門、「中学校」部門、「小学校」部門、「公教育団体」部門、「一般団体」部門の全6部門。団体賞の「文部科学大臣賞」は、該当なしとなった高等教育部門を除く5部門5団体が受賞。また、金賞は12団体が受賞した。
<実用数学技能検定「数検」グランプリとは>
実用数学技能検定「数検」グランプリは、積極的に算数・数学の学習に取り組んでいる個人・団体の努力を称え、成績優秀な個人・団体を表彰する制度。毎年、「数学検定・算数検定」を受検した個人・団体から選出される。高齢者や家族などで受検し優秀な成果を収めた人には「会長賞」が、優秀な成果を収めた個人・団体には「金賞」がそれぞれ贈られる。また、金賞受賞者でさらに卓越して優秀な成績を収めた個人・団体には文部科学大臣賞が贈られる。