文部科学省は令和3年度「学校教育における外部人材活用事業」の公募を実施。学校現場と外部人材をつなぐ仕組みづくりの検討を行うとともに、就職氷河期世代を対象とした教職に関するリカレント教育プログラムを実施することを目的に公募する。
■他の教員とともに教職課程の全部または一部を担う人材を募集
同事業は「学校現場と外部人材をつなぐ在り方研究事業」と「就職氷河期世代を対象とした教職に関するリカレント教育プログラム事業」からなる。同事業における「外部人材」とは民間企業等経験者がその専門性を活かして、他の教員とともに教育課程の全部または一部を担うこと等により、学校現場に参画する者を想定している。
＜学校現場と外部人材をつなぐ在り方研究事業＞
■外部人材を活用することで従来にない教育を実現
本事業の実施を通じて、多様な専門性を有する外部人材を活用する事例を創出することで、これまでの教員だけでは提供しきれない教育を実現することを目指す。あわせて、児童生徒に様々な人との関わり合いをもたらすことのできる学校教育の実現を目指す。
■アスリート人材を学校現場で積極的に活用
2021年度は、東京オリンピック・パラリンピック後のアスリート人材を学校現場で積極的に活用するため、アスリート人材と学校現場をマッチングする。一体的な支援体制の在り方に関しての実証研究を行い、全国で活用可能な研究結果をまとめる。具体的な研究項目のイメージは以下の通り。
・教職を希望するアスリート人材の掘り起こし、啓発及び学校現場とのマッチングに関する実証研究
・入職に必要な講習・研修プログラムの開発、実施
・入職後の連携及びサポート体制の構築に関する実証研究
・アスリート人材が教師として学校現場で求められる役割に関する調査及び実証研究
・従来の教師とアスリート人材がともに協働しつつ、全体として「社会に開かれた教育課程」を実現する学校教育に向けた体制づくりに関する研究
選定件数：1件程度
事業規模(予算)：1400万円程度
委託期間：契約締結日～2022年3月31日
■2月26日まで事前相談を受付
2021年2月26日(金)まで事前相談を受付中。相談希望日時や事前質問事項を記載したメールをitakukoubo@mext.go.jpまで送付。なお、電子メールの件名は「【事前相談申込】令和3年外部人材事業（○○）」とする。※〇〇は機関名
＜就職氷河期世代を対象とした教職に関するリカレント教育プログラム事業＞
■教員免許状を持ちながら教員になれなかった就職氷河期世代を支援
就職氷河期世代の中には、無業の状態にあるなど、様々な課題に直面している者がいる。これら就職氷河期世代への本格的支援プログラムを、政府を挙げて2020年度より3年間で集中的に取り組んでいる。教員に関しても教員免許状を持ちながら教職への道を諦めざるを得なかった者等を対象にリカレント教育プログラムを開発。その意欲・能力をいかして学校現場で活躍できるように支援する。
■2つのプログラムについて実施
更新講習型プログラムと新規免許取得型プログラムの2つのプログラムについて委託事業を実施。詳細については後日改めて公募要領で案内する予定。
選定件数：8件程度
事業規模(予算)：1件あたり620万円程度
委託期間：契約締結日～2022年3月31日
＜スケジュール(予定)＞
事前相談：2021年1月13日(水)～2月26日(金)
公募申請受付期間：2021年3月上旬～中旬頃
公募結果通知送付：2021年4月上旬頃
契約締結、事業開始：2021年4月下旬頃
