旺文社教育情報センターが、旺文社刊行の「大学の真の実力情報公開BOOK」の卒業者データから算出できる「進路決定率」についての特徴をまとめたデータが公開されています。
このデータは、2014年からの経年、そして男女別、学部系統別といったさまざまな観点から見て、まとめられています。
「進路決定率」は、大学の卒業者における就職者と大学院進学者の割合のことをいいます「進路決定率」によって以下のことがわかります。
まず、就職と進学を卒業後の進路の 2 大要素として定義し、そのどちらであったにしても、どれくらいの学生が進路をしっかり確保した上で卒業しているのかを見ることができます。
志望校選定の際には、多くの受験生、保護者が注目する指標には「就職率」がありますが、大学を見る時に参考にするには便利ですが、実は問題点もあります。
割合の分母が卒業者全体の場合には、大学院進学者が反映されず、就職率が低く出てしまいます。また、分母が就職希望者である場合には、就職率は高く出るものの「就職希望者」の定義があいまいなままです。
「進路決定率」では、これまで就職率では比較できなかった「大学院進学者の多い学問分野」も同一条件で比較することが可能となります。
2018年の「進路決定率」は、90.0%でした。また、「進路決定率」は理系学部が引き上げており、男女別には例年男子よりも女子の方が割合が高いこともわかりました。
国公私立大別では、国立大・公立大の「進路決定率」の方が高いこともわかりました。