株式会社イー・ラーニング研究所は、子ども達の休校処置中の学習の実態を調査するため、20代〜50代の子どものいる親を対象に「休校処置中の学習に関する調査アンケート」を実施しました。コロナウイルスの感染拡大を受け、自宅学習が促されている中で、保護者は休校処置中の学習に何を求めているのか等の実態が見える調査結果となりました。
「休校における学習の不安はありますか」という問いに、約８割の親が「はい」と回答しています。自宅学習では学校のように時間割や規則がないため、子ども達の学習への姿勢や継続性に不安を感じているようです。「休校中に、学校以外の学びの対策をおこなっていますか」という問いの回答は、「はい」が55%、「いいえ」が45%でした。対策の内容は「オンライン学習」が群を抜いて多い結果となりました。
「オンライン学習においては、有料コンテンツと無料コンテンツのどちらを利用したいですか」という問いには、71%が「無料コンテンツ」と答えています。その理由については「家計への負担が少ないから」が最も多い回答となりました。次に多かったのが「本格的に始める前に試したいから」です。これまでオンライン学習に取り組んでいなかった家庭でも、新型コロナウイルスの感染拡大によって急遽取り入れたという例も少なくないでしょう。家計に負担をかけたくない、また質を見極めたい、と考えていることがうかがえます。
では「どのようなオンライン学習コンテンツで学ばせたいですか」と質問したところ「面白く学べる」「苦手克服ができる」「教科書に準拠している」という回答が上がりました。休校処置中は自学自習となるため、子ども達が自力で学びやすく、学校での学習を補えるようなものが望まれていると考えられます。
緊急事態宣言が解除され、徐々に学校も再開されつつあります。しかし流行の再燃も不安視され、実際再度休校となった学校もあります。しばらくは急に休校せざるを得なくなっても、スムーズに自宅学習、オンライン学習に切り替えられるような体制が求められるのではないでしょうか。
