今後の制服ニーズは「ジェンダーレス制服」や、「ジャージみたいな制服」--トンボ(本社:岡山県岡山市)は、今後、スタンダードな制服として、増えそうな制服を紹介した。
■「どれを選んでも大丈夫」な「ジェンダーレス制服」~採用校は増加傾向
生徒や親の認知も高まりつつあり、LGBTの生徒にも対応したジェンダーレス制服。トンボの調査によると、母親世代・子世代ともに8割以上が好意的だ。
「スラックスを選ぶ」=トランスジェンダーではなく、スカートが嫌いな人、足にコンプレックスがある人、寒いのが苦手な人、パンツスタイルが好きな人など、その理由は様々。誰もが「自分の気持ちに合ったスタイルを自由に選べる」「どれを選んでも大丈夫」という環境づくりが重要であると考えてデザイン。
福岡県の私立高校、長崎県の公立高校、千葉県や大阪府の公立中学校などが採用済。
性差のない「ブルゾン風ジャケット」タイプなど、ユニセックスなアイテムが今後、新たな選択肢として定着しそうだ。
■信州大学と共同開発。動きやすく負荷の少ない「ジャージみたいな制服」
従来の「硬い」「重い」を覆す、伸縮性の高いストレッチ素材とこだわりの仕様、パターン設計で、「動きやすく」「軽く」「しわになりにくい」家庭の洗濯機でも洗えるジャケットを開発。発売開始から1年間で28校が採用している。
【POINT①】ストレッチ裏地を後ろ身頃に使用
後ろ身頃に、従来よりも10倍(20%)伸びるハイパーストレッチ素材=ムービングアクト裏地と、すべりの良い従来のスタンダードツイル裏地を組み合わせて動きやすさとスムーズな着脱を実現
【POINT②】表地はストレッチ15%以上
ストレッチ15%以上で、ニット生地に組み立てることで、シワになりにくく、これまでにないストレッチ性と滑らかな肌触りに。
【POINT③】適度なゆとりをキープしたパターン設計
適度なゆとりをキープし、細部にこだわったパターン設計で、動きやすくスタイリッシュなシルエットのニットジャケット「ミラクルニット」に。