国立成育医療研究センター「コロナ×こども本部」では、2020年6月15日から7月26日の期間に、子供981名、保護者5791名の計6772名を対象に、第2回「コロナ×こども アンケート調査」を実施。現在、報告書をまとめウェブサイトで公開している。なお、第3回調査は2020年9月1日より実施する予定。
■3割の子供が「コロナになったら秘密にしたい」と回答
子供の32%が「もし自分や家族がコロナになったら、そのことは秘密にしたい」と回答。また、22%が「コロナになった人とは、コロナが治っても付き合うのをためらう(あまり一緒には遊びたくない)」と回答している。
■8%がコロナに関連して「友だちとの関係に悩んでいる」
コロナに関係したいじめやトラブルなどについて、子供に聞いたところ、1%が「自分がいじめられている」、3%が「いじめられている人がいる」と回答。また、8%が「いじめではないが、友だちとの関係に(自分が)悩んでいる」、6%が「いじめではないが、友達との関係に悩んでいる人がいる」と回答している。
■約7割の子供がコロナによるストレスを感じる
コロナに関するストレス反応では、「最近、集中できない」「コロナのことを考えると嫌な気持ちになる」など、全体の72%に何らかのストレス反応・症状が見られた。小学生では低学年・高学年ともに「コロナのことを考えると嫌な気持ちになるが」が、中学生・高校生では「最近、集中できない」が最多となった。
■小学校低学年の2割が正しい知識を知らず
新型コロナウイルスに関する知識では、小学校低学年で「マスクをつけていてもコロナにかかることはある」、「熱も咳もなく元気でもコロナにかかっていることがある」ことを知っていたのは8割弱で2割の児童は知らなかった。
■休校中のオンライン授業を希望する児童も
「大人に言いたいこと・伝えたいこと」を自由記述でたずねたところ、次のような意見が見られた。〇「子供がずっと家にいるのがストレス」と言うけれど目の前で自分の存在を否定されたようでつらい(中学女児)、〇マスクしろ、旅行するな、家で過ごそうという大人たちへ、自分たちはそれでいいかもしれないけど、子どもはつらい(小学高学年男児)、〇コロナのせいで日常とは違った生活になり、イライラするのはわかるけどもう少しだけ子どもの事も考えて欲しい(中学女児)、〇休校中のオンライン授業をもっと長い時間、頻繁にやって欲しかった(小学校高学年女児)。