国立青少年教育振興機構による「インターネット社会の親子関係に関する意識調査 日本・米国・中国・韓国の比較」が公表されています。
この調査は、小中学生のインターネット利用と親子関係の実態を把握し、その関連性を分析することで、インターネット社会における親子関係のあり方を模索することを目的として行われました。なお、この調査は、米国、中国、韓国でも実施されていて、諸外国と比較することで、日本の特徴や課題を明らかにすることも目指しています。
調査報告書での「日本の小中学生の主な特徴」についての概要は、以下のようになっています。
まず、親とは「よく話をしている」ということで、その割合は8割以上でした。また、親と一緒に「テレビを見る」ことが「よくある」と回答した割合が約7割で、4か国中最も高い結果となりました。 親と一緒に「買い物や遊びに出かける」ことが「よくある」と回答した小学生の割合もトップとなっています。しかし、親と一緒に「本を読む」ことに関しては、4か国の中で最も低い結果となりました。
インターネットの危険性などについては、4か国の小学生の6割以上が、親が子どもに対してインターネットをどのように利用しているか「よく知っていると思う」と回 答しましたが、日本の小中学生は、インターネットの危険性や利用におけるマナーなどについて、親から「ほとんど注意されない」と回答した割合が約3割と、4か国中最も高い結果となりました。
親とのSNSを利用してのコミュニケーションについては、日本の中学生の4人に1人が、親とよくSNSを利用してコミュニケーションをとっており、4か国中、最も高い結果となりましたが、4か国の小中学生の約8割は「親とはSNSや電話を介するよりも、直接話す方が好きだ」と回答しています。