プログラミング教育に必要な「論理的思考力」を鍛えるとされるルービックキューブを活用した「地頭力UPプログラム」が10月24日(土)に開催された。参加した約7割以上の児童がレクチャー後に「脳の活性化を感じた」と回答した。
■ルービックキューブが論理的思考力を向上させる
子供向けプログラミング教室「スマイルテック」は、ルービックキューブがプログラミング教育に必要とされる「論理的思考力」の向上に役立つという実験結果に着目。ルービックキューブを取り入れたイベント「地頭力UPプログラム」を開催した。
■ルービックキューブを解くことで左脳の活性化につながる
2020年4月、脳科学者の篠原菊紀教授監修のもと、小学生を対象に地頭力実験を実施。その結果、子供たちがルービックキューブを解く際にルールを覚えようと情報を処理する頭の働きが、「論理的思考」に関わる左脳の活性化を促すことが分かった。ルービックキューブを解く習慣をつけることで「論理的思考力」を向上させるトレーニングができる。
■「応用力」「思考の速さ」「思考の深さ」がUP
創造力テストを子供たちに実施したところ、ルービックキューブを解くことで次のような結果が見られた。既にある知識を自分なりに工夫し、新たな事柄に対応する「応用力」が17.9％UP、一定時間にどのぐらい速く、アイデアを発展させることができるかという「思考の速さ」は12.2％UP、物事について、見えている表面的な情報だけではなく、真の意味や内容について深くじっくり考えたり分析する「思考の深さ」は5.01％UPした。
■1面を完成させる児童が続出
「地頭力プログラム」では、ルービックキューブ愛好家のマジシャンであるSaggy氏が特別講師として登場。1面を完成させるポイントについてレクチャーを行った。Saggy氏は児童一人ひとりを見て回り、1面が揃うと児童は大喜び。Saggy氏に教わった手順を思い出しながら、約10分間、児童は練習に励んだ。
■約7割の児童が頭の働きに変化を感じたと回答
イベント終了後、児童にアンケートを実施したところ、約7割の児童がルービックキューブを解いたことで頭の働きに変化を感じたと回答した。また、「具体的にどのような違いを感じたか」という質問では「頭がすっきりした」が最も多く50％、次いで「問題を解くスピードが上がった」「授業に集中できた」となっている。
