ある日、理科の先生たちから相談を受けました。
「授業で、先生の使っている『ランダムフラッシュカード』を使ってみたいのです。時間があるときに、使い方をレクチャーしてくれませんか?」
「ランダムフラッシュカード」で生徒の活動と先生の活動が変わる
理科の授業で子供たちが「こんなに覚えるの?」「覚えきれない!」と口々に言ったのはたくさんの化学式。それらを一覧にしたワークシートも作りましたが、それでも覚えるのは大変。
さらに工夫して、子供たちが自分たちで能動的に覚える活動にするには?
・グループ活動
・シンキングツールとしてのタブレット
というキーワードをもとに、スライドを使ったデジタルフラッシュカードを作りました。
しかし、いつも同じ順番に問題が出てしまうのでは、順番に覚えてしまい、本当に覚えたことにはなりません。
そこで、スライドショーのたびに、出題順を自動的に入れ替えるランダム機能を組み込んだ「ランダムフラッシュカード」教材を作成しました。
使い方を説明してタブレットを子供たちに渡すと、さっそくグループ内で練習が始まりました。1人が手に持って操作してみんなで答えたり、順番に解答者になったり。
最後に、大型テレビに映した私のタブレット画面のフラッシュカードで、全員で一斉に答えて確認。小テストをしたところ、ほとんどの子供たちが結果の良さに、いい表情を見せてくれたのです。
振り返りシートには、「ランダムな問題でよかった」「最初は難しかったけど、覚えることができた」と、「いい感じ」の感想が並びました。それを他の理科の先生に話したところ、「使ってみたい」ということになったわけです。
タブレットとWBで今後も取組を継続
「1学期でこのタブレットは返さないといけないから、それまでに一生懸命覚えよう!」
借りているWindowsタブレットを返却するため、次の工夫は、学校のiPadとグループホワイトボードの連携です。
まだまだ「いい感じ」探しの日々は続きます。
【2015年7月6日】
関連記事