校務の情報化

 校務用PCの教員1人1台配備に伴い、学校業務のICT化が進んでいる。出席簿管理から指導要録の電子化、成績の分析、学校評価への対応、子どもたちの健康情報管理、給食センターとの連携、給食費や教材費他各種出納関連作業など、校務の情報化にはあらゆる可能性があり、それに向けて一歩一歩進んでいる。

 さらに東日本大震災で児童生徒たちの貴重な記録がすべて流されてしまった状況から、学習指導要録や通知表など子どもたちの情報の電子化の必要性は、一層高まったといえる。

 全国的に導入が進む中、導入後の活用度は自治体で温度差がある。「校務の情報化」必要性の認識が広がっているにも関わらず、スムーズに進まない場合の課題はどこにあるのか。成功事例取材を通して、スムーズかつ短期間な導入事例における共通点が明らかになってきた。