一年間を振りかえり思うこと【3月23日】
例年とは違い、少し長く感じた七中での1年間が過ぎようとしている。新米校長としてそれなりの緊張感や、難問に頭を悩ませたからかと思います。皆さんから支えられ、子どもたちからも励まされた一年でした。
この校長室通信も、ふと思い立ち4月下旬から毎週発行し続け36号を数えた。熱心に読んで頂いた先生方に感謝を申し上げます。校長として、学校づくりのビジョンや方向性を詳しく説明するには少しは役立ったかと自負しています。
内容を振り返りますと、当初、教室の中での学びを高める「授業づくり」の記事が中心で、途中から2学期制へのビジョンを展開し、それらをベースに、七中の現状や課題を見据えて、学校の目指す方向性を明示してきたつもりです。
年度の終わりにあたり、私なりには次のような総括イメージがあります(図参照)。これらの4つの「ものさし」を当てながら、総括会議に臨みたいと考えています。
某中学校の生徒会室の壁に「努力するものは希望を語り、怠ける者は不満を語る」という標語が貼ってあった。生徒たちの自主自立の意気込みを感じましたが、私たちにも当てはまる言葉です。不満でなく希望を語りたいものです。
来年度は、2学期制のモデル事業を中心に学校の枠組みを大きく変えるスタートの年。
課題は山積していますが、論議を深め、共通認識の下、七中づくりへの共通の思いを大切にしましょう。共に構築していくことの喜びを分かち合う取り組みを続けたいと思います。「論議は人を分けるが、実践は共感を教える」良い言葉ですね。
※引用:校長講座‐どうする新教育課程‐野口克海(日本文教出版)
(本連載は、前田校長が04年より教職員に向けて発信した「校長室通信」をまとめた著書「学校経営の金言・迷言・独り言〜全てを生かす校長室通信」より抜粋/城南中=072・673・4491)
【2013年3月18日号】
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