子どもを有害サイトから守る!! |
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各教室からインターネットにアクセスできるのは、もう間近。膨大な情報の収集とともに危惧されるのが、有害情報や思いがけないトラブルへの遭遇。 |
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東野正明 株式会社日立製作所パートナーソリューション本部本部長 |
中山明 ネットスター株式会社常務取締役 |
網野順 トレンドマイクロ・株式会社プロダクトマネージャー |
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東野正明氏
−現在のインターネット上での犯罪やウィルス被害などの現状を教えてください。 |
中山 Webサイトを見ているうちに、いつのまにか本来の目的とはまったく違ったところに行くこともありえます。無垢な子どもが自分の興味に動かされて行ったところが有害サイトである可能性は十分にある。 インターネットの利用にはルールづくりが重要です 中山明氏 −今年度からはインターネットも学校に整備され、調べ学習などで活用することが考えられます。 東野 学校だけに限らず、セキュリティというのはいろいろなパターンがあると思います。 メールなら正しく使うための指導を行う、あるいはある程度の制限をするなど、学校なりのルールが必要となります。 もう一つは、外部からのアタックをどう防ぐか。ホームページは学校の顔ですし、改ざんされないようにしなければなりません。 児童・生徒のインターネット上での活動をウォッチしてどのように対策を講じていくのか、インターネット上の被害から子どもを守るには日々の運用が重要となってくるのです。 −学校でのインターネットセキュリティはどうあるべきとお考えですか? 東野 教育の中で、子どもの興味をいかに引き出すかという素材の中に、たまたまインターネットがツールの一つとしてあるのだと考えます。 教育上のツールを安全に使えるようなシステムがあると、教材としての利用価値がより高まるのではないでしょうか。 |
−学校でのセキュリティをどのようにとらえたらいいとお考えになりますか。 網野 企業であれば社会人が入っているということもあるし、ある程度のポリシーやルールを決めてインターネットを導入することができます。しかし学校は、誰がどう統制するのかが難しいと思っています。 学校では、たとえば親御さんのカードでショッピングしてしまうこともできます。テクノロジー上さまざまなことができてしまう以上、システム的にどう制限するのか。人間の行動を以下に制御するかが難しいと思います。広義でのセキュリティを確保することの一つにフィルタリングがあると思います。 中山 フィルタリングでみなさんのインターネット上での自由を奪うつもりはありません。私どもは基本的にはサイトを分類しているのです。 セキュリティを導入する際、企業や学校・家庭などでインターネットをどう使うべきかを考え、それに見合ったフィルタリングをかけていくことが必要です。一定のルールの中でインターネットを使いやすくすることが大切なのです。 Webサイトを見ているうちに、いつのまにか本来の目的とはまったく違ったところに行くこともありえます。無垢な子どもが自分の興味に動かされて行ったところが有害サイトである可能性は十分にある。 インターネットの利用にはルールづくりが重要です。 −今年度からはインターネットも学校に整備され、調べ学習などで活用することが考えられます。 東野 学校だけに限らず、セキュリティというのはいろいろなパターンがあると思います。 メールなら正しく使うための指導を行う、あるいはある程度の制限をするなど、学校なりのルールが必要となります。 もう一つは、外部からのアタックをどう防ぐか。ホームページは学校の顔ですし、改ざんされないようにしなければなりません。 児童・生徒のインターネット上での活動をウォッチしてどのように対策を講じていくのか、インターネット上の被害から子どもを守るには日々の運用が重要となってくるのです。 −学校でのインターネットセキュリティはどうあるべきとお考えですか? 東野 教育の中で、子どもの興味をいかに引き出すかという素材の中に、たまたまインターネットがツールの一つとしてあるのだと考えます。 教育上のツールを安全に使えるようなシステムがあると、教材としての利用価値がより高まるのではないでしょうか。 中山 インターネットの世界は、黒か白かというものではありません。私たちが分類しているカテゴリーは30種類に上ります。その中でお客様が必要なものを選択していただくようになっています。データベースを完璧に分けることは困難ですが、ニーズに応じて自分の学校では何をとめたらいいのかを取捨選択するお手伝いはできると思います。 米国などではインターネットでの調べ学習的なことを日本よりも先にやってきています。そこでは、決められたインターネット上の教材以外のものは使わないというルールを作っていることが多いようです。 ただ、先ほどもおっしゃられていたように、先生方がPCを使うことに終始するのではなく、どんな指導を行うためにインターネットで何をしたいのか、といった提案がいただければ、その希望にあった協力ができると思います。 網野 セキュリティはハード的な面とソフト的な面の両方の管理が必要です。先生本来の仕事ではない部分を、私たちがサービスを提供することで補えると考えます。 東野 企業はインターネットを使っていかに速く情報を収集するかが重要ですが、学校はインターネットで情報を集め、学びに発展させていくのが本来の目的です。私どもでは授業の流れの中で、どうやってインターネットを活用していくか、またそれを実現するためのシステムやセキュリティについても提案できます。インターネットにアクセスすることが目的ではなく、インターネットを教育にいかに活用するかが重要であると考えています。
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