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参加者の声(抜粋・敬称略)―離島(久米島・宮古島・八重山)

宮古島 年長者を中心の家族関係 きっと生徒にも変化が

  生徒が、沖縄に受け継がれている年長者を中心に据えた、濃密な家族関係を目の当たりにし体験できればきっと何かが変わるという思いで参加した。農家民泊のプログラムは、「私の知っている、今までのモノとは少しちがう」という感があった。事務局を頂点とした連絡体制充実、生徒を預かっている間は禁酒と定めている。何より伝えたいのは「さるかの会」の松原さんの話から伝わる受入れる家族の母親としての責任感、子どもに何かを伝えたいという思いの強さだ。(大阪女子高等学校教頭・佐幸修)

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久米島 地球環境と向き合い 日常生活に変化を

「久米島ホタル館」では、島の動植物などの展示による学習と同時に、実際に近くの沢や雑木林で自然体験ができる。そこでは外来種による在来種の淘汰という深刻な問題に向き合う。この現状を知った多感な生徒たちは、日常生活でも自然・生き物に対する意識が大きく変わっていくはずである。(駿台学園高等学校・神田秀美)

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ホームビジットに感動 ふれあいが学びの場に

  とりわけ感動を覚え、生徒たちにも体感して欲しいと強く感じたのは「ホームビジット」。訪問した家庭では餅作りを行っていた。都会に育った高校生たちが不器用そうに、一生懸命取り組んでいる。数時間の訪問だが、生徒たちの「特別な時間」であり、そのふれあいが一生の思い出になり学びの場となるだろう。(県立高校・坂本典子)

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自分の思い出とリンク 素直な島の人々が印象的

  私が小学校の頃担任だった「上江州先生」は、よく久米島や沖縄戦の話をしてくれ、大変面倒見がよく強く印象に残っている話を「上江州家」でしたところ、案内の方からおそらく親族だと聞いて懐かしく思った。 久米島は初めて訪れたが、素直で純朴なところが残っているところだと思った。(帝京八王子中学高等学校教頭・原島恒雄)

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八重山 海外に行かずとも学べる 生き生きした自然環境

  参加するまでは、沖縄本島も八重山諸島もあまり環境に変わりがないのではないかと思っていたが、大きな思い違いであった。海外に行かなくても、日本にもこんなに生き生きとした自然環境があることを生徒たちに教えたい。また、八重山諸島で戦争について学ぶ平和学習は無理かもしれないと思っていたが、「戦争マラリア」については、ぜひ学ばせたい。(京都女子高等学校・村田知子)

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島全体が教材になる場所 守るべき日本の文化を知る

  守らなければならない日本文化を、生徒に見せて、聞かせて、感じさせなければと認識を改めた。西表島では、両岸に続くマングローブの森の間をゆったり流れる浦内川をカヌーで下りながら自然保護、環境破壊の問題に目を向けさせたい。島全体が教材である。世界に歩みを進める生徒たちに自分たちの生活の空間以外を、驚きをもって見つめる目を養うのに八重山諸島は必ず大きな役割を果たすに違いない。(京都精華女子中学高等学校副校長・森本敏郎)

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【2010年4月17日号】

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