参加校募集 海岸・河川清掃活動ワークショップ

学校の活動と結び付けて

 20・30代の若い世代を中心に年間約3万人のボランティアを集めているNPO法人グリーンバードが、「楽しいゴミ拾い」を目指し「海岸河川清掃活動ワークショップ」の参加校を募集している。平成28年3月までの期間、清掃道具の貸し出しを行い、清掃活動を無料でサポートするもの。

オリジナルゴミ袋とビブス
環境レクチャー
オリジナルのゴミ袋とビブスが用意され、海岸
でゴミ拾い(上)環境レクチャーを学校で実施

グリーンバードでは、7月20日の「海の日」から、参加型クリーンキャンペーン「海の日ごみゼロアクション2015」を実施している。これは、日本政府や日本財団、民間法人、大学などが連携し海の保全意識を通して海への興味関心を育てる「海でつながるプロジェクト」の一環。日本財団、NPO法人スタンバイ、(株)ピリカ、アソビシステム(株)が協力しているもので、10万人の参加を目指している。

 協力企業のアソビシステムは、中高生にも人気のきゃりーぱみゅぱみゅが所属。同社の協力を受けて完成したオリジナルデザインのごみ袋、ビブス(ユニフォーム)が作られ、このワークショップに参加し清掃活動を行う学校にも無料で貸し出される(その他、軍手、トングも貸与)。

 希望校にはグリーンバードのスタッフが訪問し、清掃活動のフォローを行う他、街なかのゴミ事情や、世の中の仕組みなど、NPO目線での講演・環境レクチャーなども実施している。学校の状況に応じてアレンジが可能。講師派遣代、講演費などもすべて無料だ。

 秋・冬に多いゴミ

 「海の日ごみゼロアクション」と謳っているが、岐阜県の瑞浪市や美濃加茂市は、川での清掃活動で参加。福井県、川崎市などは行政を挙げた活動としている。また、(株)ピリカが提供するソーシャルゴミ拾いアプリに活動をアップするなど、ゴミ拾いのイメージを変革させている。

 グリーンバードブランドマネージャーの久保祥平氏は学生時代からこの活動に参加。「"落ちているゴミを減らす"というこれまでのゴミを片付けることに特化したものではなく、"楽しんでゴミを拾う"姿を見てもらうことで、ゴミを捨てる人を減らそうという考えで活動を続けています。海岸のゴミは夏が多いと思うかもしれませんが、夏は片付ける人がたくさんいます。秋・冬の方が海岸のゴミが多いのが現状。この機会に学校の活動と私たちのワークショップを結び付けてほしい」と語る。学校全体、学年、クラス、委員会、部活、子供会など、参加の規模は問わない。

 ■海の日ごみゼロアクション=umizero.jp/

 ■問合せ=03・5469・5318

 

【2015年9月21日号】

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