平成24年より北海道・根室管内1市4町で活動している「北海道・根室管内教育旅行誘致推進協議会」は、12月26日に都内の文京学院大学女子高等学校ホールで、「根室管内教育旅行説明会・相談会」を開催し、雄大な大自然・豊かな産業・多彩な体験学習プログラムなどを紹介した。
羅臼昆布を持参して学習の一端を説明 |
1市4町は、酪農や漁業などが盛んな根室市・別海町・中標津町・標津町・羅臼町。開会にあたり、同協議会の小林実会長のあいさつを、菅野三夫事務局長が代読。「根室地域は知床、野付半島、風連湖など貴重な資源があり、他地域との差別化を図る地域ブランドで産業を形成している。根室地域の現状を知って、活発な意見交換をしていただきたい」と述べた。
1市4町のもつ面積は、北海道の約10%。第1次産業が盛んで、「自然・環境体験学習」「農林漁業体験学習」「北方領土学習」「地域との交流体験」を核にした、オンリーワンのプログラムを全体で提供している。北方領土に関して2つのプログラムを実施する場合は、内閣府からの経済的支援が受けられる。
サンマの水揚げ日本一の根室市は、北方領土に関して2か所の見学施設を持つ。酪農王国の別海町は、酪農の町ならではの糞尿問題から、近年環境・エネルギー学習に取り組み始めた。空港がある中標津町は、開陽台から望む雄大な眺望や牧場を歩くランチウェイ(フットパス)などが盛ん。平成13年より教育旅行に力を入れ始めた標津町は、「交流」をキーワードに鮭を使った食体験などができる。世界自然遺産・知床に位置する羅臼町では、自然遺産の理由である海と陸の食物連鎖を目の当たりにした学びが用意されている。
【2014年2月17日号】