体感型の新たな旅を開発
三重県鳥羽市、立教大学、近畿日本ツーリスト個人旅行(株)は、立教大生の新鮮なアイデアを盛り込んだ旅行商品を開発。「立教大学観光学部の現役大学生が鳥羽の旅をプロデュース!!〜三重県鳥羽を満喫エンジョイ旅行〜」として、4月から9月末までの旅行商品メイトで販売される。
立教大・安島教授(右から2人目) |
商品を開発したのは、立教大学観光学部・安島博幸教授のゼミ生(3年生16人が中心)。昨年9月中旬に3泊4日で鳥羽を訪れ、鳥羽の魅力を体感。その体験を生かしてゼミ内での討議を重ね、旅行会社社員に意見を発表し、商品を作り上げてきた。
商品は、カップルにおすすめの「恋する鳥羽時間」、乙女のための「鳥羽で叶える願い事」、心とカラダの「キレイを目指す女子旅」、アクティブに過ごす「鳥羽学生漂流記」、食べて・観て・体験する「鳥羽・伊勢を味わう贅沢旅」の5種類。
海女文化、真珠産業、水族館等観光施設、伊勢志摩の食材などの「鳥羽らしさ」を、学生目線でフォーカスし、体感型旅行としてプラン化した。
ほとんどの学生が鳥羽を初めて訪れたが、安島ゼミの中村真史さんと篠崎奏さんは、「人が本当に温かい」「食事がおいしかった。もう一度鳥羽に行きたい」と鳥羽の魅力にひきつけられたという。
安島教授は、「このゼミは、観光地の計画を作ることがテーマで、観光地をいかに魅力的にしていくのかを学んでいます。新しい価値を見出す、なかなかない機会となりました」と話す。
2月17日には、安島ゼミの学生が東京・有楽町駅前で、鳥羽の法被を着用しパンフレットを配布。道行く人々に鳥羽に来てほしい思いと、学生が作ったプランだという思いを伝えた。
鳥羽市と立教大がコラボした影には、推理小説家・江戸川乱歩との縁がある。立教大の平井隆太郎名誉教授が乱歩の長男であり、乱歩自身は鳥羽で働いていた際に、小学校教員の村山隆と出会い結婚。こういった縁から過去にも、同市と立教大の交流があった。
【2013年3月18日号】