2月25日、東京都中央区で群馬県の情報を発信するぐんま総合情報センター(ぐんまちゃん家)で、「High School Matching fromぐんま〜高校生と挑戦するアイデア商品〜」が行われ、群馬県内の4つの高校が地元企業などと共同で開発した加工食品7品を紹介した。
地元企業との協力で地域の活性化を図る
高校生の発想を活かした商品が並ぶ |
このイベントは、群馬県商工会連合会と群馬県商工会青年部連合会が行っているもの。生徒らは1日2回のプレゼンテーションから商品の試食、販売などを行った。
出品した作品は県立勢多農林高等学校食品文化製造部と(有)クレヨン(渋川市)による「国分人参プリン」、同校食品文化製造部とプロムナード渡辺製菓(片品村)によるケーキ「和のかまくら」、同校野菜部と(株)笛木製菓(みなかみ町)による「トマトジャム羊羹」、同校バイオ科学研究部と神流町商工会青年部による赤じゃが入り焼うどん「じゃー麺」、県立利根実業高等学校と(株)あかぎチキン(昭和村)によるお弁当用惣菜「かわりばんてんこ」、県立富岡実業高等学校と乱戸屋本店(玉村町)による「柚子味噌もち」、県立大泉高等学校と(株)AICホールディングス(太田市)によるサンバ焼き「リオの踊り」。
どの商品も地域の次代を担う生徒らが、群馬県の特産物をよく理解し、地域の活性化を図ろうとアイデアを出したもの。それを地元企業がサポートし、共に「まちづくり活動を通じた地域貢献」として商品化にこぎつけた。
今回最多の商品を試食・販売した勢多農林高校は、前橋市にあり6学科の専門分野を学ぶことができる。
勢多農林高が4品を出品
運動部、文化部の他に農業部があり、農業部に属する食品文化製造部と野菜部、バイオ科学研究部の1、2年生の生徒が「勢多農ブランド」を、訪れた人に積極的に商品を売り込んでいた。
なかでも、バイオ科学研究部が売り込む「赤じゃが」は、神流町に古くから伝わる特産物。過疎化が著しい同町の特産品に注目し、赤じゃがの研究から始め今にいたっているという。
【2012年3月19日号】