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校外学習にも適した地

映画「のぼうの城」で注目の行田市

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「忍城おもてなし甲冑隊」の演舞

 歴史小説としては異例の117万部突破という大ベストセラー「のぼうの城」。今秋には映画公開も控えているが、小説の舞台となっているのが埼玉県行田市にある忍城(おしじょう)。そこで今注目のスポットである行田市周辺と、熊谷市の「妻沼聖天山歓喜院」を取材した。(ライター/須田佳美)

 最初に訪れたのは、忍城本丸跡地にある行田市郷土博物館。館内は「中世」「近世」「足袋と行田」「古代の行田」とテーマごとに展示されており、行田の歴史と文化を分かりやすく見る事ができ、生涯学習の場としても最適な場所だ。敷地内では、「忍城おもてなし甲冑隊」の勇壮な演舞も見られる。

熊谷市妻沼聖天山歓喜院 聖天堂 6月に一般公開

  行田市は、足袋でも知られた地。江戸時代の終わりには最大の産業だったという。「足袋とくらしの博物館」では、昔ながらの足袋作りを見学。足袋作りの体験も用意されており、校外学習の場としても利用できる。

点在する古墳群から 古代に思いを馳せる

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日本最大の円墳「丸墓山古墳」

  学びの場所としては、国指定史跡の埼玉古墳群がある。広大な敷地に点在する古墳群は圧巻だ。日本一大きな円墳として有名な「丸墓山古墳」や昭和43年に発掘調査され、国宝の金錯銘鉄剣が出土したことで有名な「稲荷山古墳」等、9つもの古墳が見られる。

  熊谷市では観光名所「妻沼聖天山歓喜院」を見学。大改修を終え、今年6月には一般公開を控えている聖天堂は、別名「埼玉の日光」と呼ばれている。華麗な彩色彫刻が壁面を飾り、創建当時の姿が甦った。縁結びの神様としても有名で、今後、注目を浴びるに違いない。

  ご当地グルメも味わった。行田で食べたゼリーフライは、特製ソースをつけた衣の無いおからのコロッケ。妻沼では、細長い「いなり寿司」。また、十万石まんじゅう、いがまんじゅう、五家宝、聖天縁結び羊かん、あげまんじゅう等、お菓子類が充実していた。
問合せ=048・830・3955(埼玉県産業労働部観光課)


【2011年3月19日号】