会場には多くの高校教員が集まった |
修学旅行先としての沖縄県の理解を深めることを目的に、12月8日は茨城県水戸市で、9日は都内で「沖縄修学旅行説明会」が行われた(主催/沖縄県・(財)沖縄観光コンベンションビューロー)。
両日、旅行会社等と高校の教員を対象に行われ、都内で行われた説明会では、東京都立大森高等学校の野田友紀教諭が、従来沖縄へ2泊3日で実施していた修学旅行を、3泊4日へ変更した経緯について事例発表し、高い関心が集まっていた。
沖縄修学旅行の概要については、沖縄観光コンベンションビューローの島袋弥生氏が説明。羽田空港からの交通は、12月現在で那覇空港まで1日24便が飛んでおり、時間は約2時間50分だ。
年間22・7℃という温暖な気候のもと、自然学習、歴史と文化学習、平和学習を行うことができるのが沖縄の大きな特徴。特に、平和学習は訪れたほとんどの学校が実施している。
沖縄の芸能も披露 |
4月の実施で
3泊4日に延泊
東京都立大森高等学校
これまで2年の11月に修学旅行を実施していた大森高校は、航空機の安い時期を検討し、4月に実施することを決定。これまで移動時間に約1日かかっていたが、延泊により、じっくりと自然・文化・風土といった沖縄そのものを味わい、なるべく多く現地の人と接する機会を作ることにした。
そのため、これまで個々の教諭が実施していた事前学習も、2年の3学期の世界史、現代社会で学んだり、家庭科では調理実習を含んだ食文化を学習する予定で、授業のカリキュラムとして取り入れ、充実していく。
野田教諭は「アンテナを高くし、航空機の値段を見てきました。そして、保健行事などの兼ね合いを考え、3年生の4月ならと校内で決まり、来年の4月12日から実施することになりました。成功させて、次の学年につなぎたい」と述べた。
同県では、今年から「沖縄修学旅行ナビ」(http://excursion.okinawastory.jp/)を立ち上げ、情報を発信。
【2010年12月18日号】