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都内で開催 沖縄修学旅行説明会

自然・歴史と文化・平和と基地を学ぶ

 

沖縄修学旅行説明会

 

県の担当者が学習効果を説明

 沖縄県と(財)沖縄観光コンベンションビューローは、3月12日、都内で関東地区の教員らを対象に「沖縄修学旅行説明会」を開催。沖縄修学旅行の概要、学校の事例報告、平和学習、体験学習について発表があった後、県内のホテルや体験施設、体験施設などのブースで、担当者から熱心な説明がなされ、沖縄県の多彩な情報を提供した。


 沖縄県は、羽田空港から約2時間50分。年間の平均気温23度前後と温暖な気候が特長。沖縄の修学旅行では、大きくわけて「亜熱帯の自然」「歴史と文化」「平和と基地」という3つの観点で学習をすることができる。

 

今年で45回目の沖縄への修学旅行

 事例報告は、沖縄県が本土復帰する前から修学旅行へ訪れている武蔵野高等学校の浅見尚次郎教諭が行った。同校は、今年6月で45回目となる沖縄修学旅行を実施する。


 修学旅行は、学びと楽しむ両方の要素が必要となる。同校では「楽しみ」の部分として体験活動も重視しており、班ごとにエイサーやシーサー作りなどの体験活動をしながら伝統に触れる機会を設けている。


 そして平和学習については、体験者の話を聞くことができることも重要で、さらに同校では近年新しい取組みとして、米軍の家族と過ごす「フレンズアブロードプログラム」と呼ばれるものが導入された。


 「ただ基地を通りすぎるだけではなく、米軍基地のある沖縄を理解する機会として取り入れました。外国の方と初めて接する生徒が多いので、そういう意味でも、良い機会となっています。それを機会に海外研修に挑戦してみようという生徒も出てきました」とその学習効果を語った。


 また、沖縄県平和祈念資料館の神里哲氏からは、同館での見学学習、戦争体験者の講和、激しい戦闘が行われた中部・南部地域中心にガマなどの戦跡、在沖米軍基地の現状など、沖縄で学べる平和学習について説明がなされた。