省エネと待機電力
家電製品と待機電力
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スイッチひとつで気軽に使える電気。その消費量は年々増加しており今後もますます増えていくことが予想されているが、エネルギー源はけっして無限ではなく有効活用が必要である。これらを踏まえ1973年のオイルショック以降、日本ではあらゆる部門で省エネルギー対策が進み、家庭においても冷蔵庫やテレビなどの家電製品の消費電力も年々減少しているが、それぞれの家庭でさらなる省エネ対策が必要となっている。
待機電力とは
電子レンジにテレビ、電話やパソコンなどほとんどの家電は、プラグがコンセントに接続されっ放しの状態ではないだろうか。コンセントにつないでおくだけでも電力を消費してしまう「待機電力」が最近話題となっており、家庭でできる省エネ対策の一つとして注目されている。
テレビ、ビデオなどリモコン操作をする機器の場合、主電源をきらない限り本体がリモコンからの操作信号をいつ受けてもいいような状態を保つための電気が使われている。またファクシミリやステレオなどタイマーやメモリー、時計などの機能によって、電力が消費されているものも増えている。このように製品を実際に使用していなくても消費する電力が、待機電力と呼ばれるもので、家庭で使われる電力の約10%を占めるとの調査結果もあり、無視できない量になっている。
(財)省エネルギーセンターの調べによると、待機電力の平均値が大きいのはステレオで、次いでビデオ、温水洗浄便座、電子レンジ、エアコンの順(上の図参照)。どれも一般家庭に普及しているものばかりである。
待機電力対策
テレビ、エアコンなどリモコンによる指示待ちに使われる電力、電話・ファックスなどの機能を動かすために使われる電力、電子レンジなどメモリーや時計などの機能を維持するための電力と、待機電力といってもさまざまであるが、基本的に使わない時は機器のプラグをコンセントから抜いておくことが、省エネに最も効果的である。また電子ジャー炊飯器や電気ジャーポットなど保温状態のときに消費される電力は待機電力とは言えないところもあるが、これらも長時間使用しない場合などはなるべくコンセントから抜く方がいい。常に保冷状態にしておかなければならない冷蔵庫以外は、電源を切っても支障の少ない製品がほとんどだ。
一人ひとりが心がけたい省エネ対策。その小さな一歩として使っていない機器はこまめに主電源を切り、プラグをコンセントから抜く習慣をつけたい。まずは待機電力について考え、身の回りの電気製品をチェックすることから始めよう。
↓電機製品別平均待機電力
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