兵庫県で新しくできた条例です。子供たちがスマートフォン等のルールづくりをするのをすべての大人が支援することが条例で義務づけられました。私は近畿各地20数カ所で、子供自身のスマートフォン等のルールづくりに関わっています。昨年からは岡山県、高知県、石川県等でも行っていますが、条例にまでなったことには少なからず驚きましたが、関西から新しい風が吹いてほしいと思っています。
大人がどういうことを気をつけていけばよいか、これまで何度も書いてきていますが、良い機会ですので、簡単に書いてみます。
(1)場づくり
子供たちは自分たちだけではルール作りをしません。ルール作りのための場づくりは大人が整備する必要があります。
これまでの経験でわかってきているのは、自分の所属する集団でのルールづくりはうまくいかないことが多いです。
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(2)考える材料の用意
子供たちといえども、いきなりルールを考えることは難しいものです。子供たちが考えるきっかけになるような資料を用意しなければなりません。私が関わったケースでは、所属集団でアンケートをとる場合が多いです。自分たちの集団の状況が数字で明確にわかれば、自分の問題として考えることができます。
(3)話しやすい雰囲気
雰囲気作りが非常に重要です。私がファシリテートする場合、多くの時間をアイスブレイクに費やします。ハイタッチ等、簡単な動きで充分に和みます。
また、話し合いを聞いている大人の表情が意外と重要です。聞いている大人が怖い顔をして腕組みをしていると子供たちは意気消沈して話さなくなります。自分たちの言葉を大人がどういう評価をしているかを敏感に感じて、子供たちは発言内容を微修正していきます。子供たちの「本音」を引き出すためには会場の大人の表情、姿勢が重要です。
(4)惜しみない賞賛
意外と重要なのが彼らへの賞賛の声です。言葉に出してほめることも重要ですが、広報誌や新聞等に取り上げられることで彼らのモチベーションが上がります。ここが実は最も重要です。
【2016年4月11日】
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