年頭ごあいさつ 都道府県教育長
本県では、教育の総合的指針となる「かながわ教育ビジョン」に掲げた教育目標である「思いやる力」、「たくましく生きる力」、「社会とかかわる力」の育成に向けて、教育施策を推進しています。
そうした中、共生社会の実現に向けて、すべての子供ができるだけ同じ場で共に学び共に育つ、インクルーシブ教育を推進しているところです。
昨年4月には、知的障がいのある生徒に高校教育を受ける機会を拡大するため、「県立高校改革実施計画(I期)」(平成28年4月策定)により「インクルーシブ教育実践推進校」として指定した県立高校3校に31名の生徒が入学しました。生徒のみなさんは必要な支援を受けながら、高校生活を送っています。
また、不登校、いじめ・暴力行為への対応強化のため、社会福祉等の専門家であるスクールソーシャルワーカーや心理の専門家であるスクールカウンセラーの配置を拡充するなど、教育相談体制・支援体制の充実に取り組みました。
さらに、自分を大切にする心、他者への思いやり、お互いを支え合おうとする心を育む「いのちの授業」の一層の充実を図るため、家庭や地域で「いのち」について子供たちと考える機会が広がるようハンドブックを作成し、県内すべての学校等に配布しました。このような取組を通じて、教育ビジョンに掲げた課題等に取り組んでいきます。
【2018年1月1日】
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