年頭ごあいさつ 都道府県教育長

明日をひらく人づくり 岐阜県教育委員会教育長・松川 禮子

岐阜県教育委員会教育長・松川 禮子

岐阜工業高校内に設置した、航空宇宙産業等の実習施設「モノづくり教育プラザ」で基礎技術の習得に目を輝かせる高校生。地域の方に見守られながら伝統の美濃和紙を夢中で漉く小学生。人懐っこい笑顔で地元のお年寄りを相手に接客の学習をする特別支援学校生。一生懸命オールイングリッシュで仲間とコミュニケーションする中学生。

本年は「地域社会人」の育成を目指した第2次岐阜県教育ビジョン(教育振興基本計画)の最終年です。「高い志とグローバルな視野をもって夢に挑戦し、地域社会の一員として行動できるグローカルな人づくり」を標榜してきました。冒頭で紹介した子供たちの姿には、一定の成果を感じます。この5年間の成果と課題を検証し、少子化がさらに加速する次の5年を見据えて次期教育ビジョンを策定します。

変化の激しい予測不可能な時代を、主体的に生きる子供たちに育まねばなりません。まずもって子供たちと共に歩む教職員自身が、経験値のみに頼らず、エビデンスに基き、ITが持ちえない感性や志を胸に教育に当たる必要があります。その基盤となるのは教職員の働き方です。本年も「働き方改革プラン」を全教職員で共有し、全力で改革に取り組みます。

SNS空間にたゆたう子供たちをリアルな体験世界に引き戻し、「明日をひらく人づくり」をさらに推進する決意です。

 

【2018年1月1日】

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