年頭ごあいさつ
今年は、本県の新たな長期総合計画がスタートする年であり、現在、策定作業が大詰めを迎えています。これを受けて、教育振興基本計画についても、平成30年度から5年間の新たな計画の策定に向け、現在、取り組み始めているところです。
新長期総合計画では、「未来を拓くひとを育む和歌山」と掲げています。社会を生きていく上で基盤となる確かな学力・豊かな心・健やかな体の「知・徳・体」を基盤とした人間としての総合力を育成するとともに、ふるさとに愛着と誇りをもち、ふるさとに貢献できる人材の育成を目指します。
また、本県においては、地震や津波などの自然災害への備えが喫緊の課題であることから、自らの安全を確保するための判断力や行動力を育成する防災教育を一層充実しようと考えています。
昨年、国連総会本会議で「世界津波の日」に指定された11月5日は、本県の濱口梧陵の「稲むらの火」の故事にちなんでおり、文部科学省の道徳副読本『私たちの道徳(中学校)』や本県独自に作成した道徳の教科書ともいうべき『希望へのかけはし』で取り上げられています。子供たちが、防災教育を通して、濱口梧陵の高い志に触れることにより、道徳教育やふるさと教育にもつながる機会にしたいと考えています。
本年も、子供たちが「和歌山で学んでよかった」「ふるさと和歌山が好きだ」と実感できる教育の実現に向け、全力で取り組んで参ります。
【2017年1月1日】
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