井上教育長に難聴者向けのスピーカー「COMUOON」を手渡した |
倉敷市教育委員会は11月11日、難聴者の"聞こえ"を支援するコミュニケーション支援システム「COMUOON(コミューン)」の寄贈を受けた。当日はNPO法人 日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会の中石真一路理事長が井上正義教育長に「COMUOON」を手渡した。
日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会は、全国のろう学校や難聴学級、特別支援学校に、難聴者向けのスピーカーであるコミュニケーション支援システム「COMUOON」を寄贈する「きこえのあしながさんプロジェクト」に取り組んでいる。
「COMUOON」は聞こえやすさを高めるための卵型の形状や音圧の調整などにより、聞こえにくい高周波の子音もクリアに聞き取りやすくしたスピーカーだ。現在多くの学校から「COMUOON」の貸し出しや寄贈依頼を受けているという。
倉敷市教育委員会では、事前に学校で「COMUOON」の効果検証を行い、生徒より高い反響があったとの報告を受け、寄贈を依頼。このほど実現した。
岡山県内では初の寄贈で、全国では17番目。市教委では倉敷市立老松小学校難聴者学級での活用を予定している。
中石理事長は「COMUOON1台で子供たちが笑顔になるのであれば、という思いでこのプロジェクトを始めた。開発して6年を経、スピーカーで聴こえを支援できる、という認識が広がっている。COMUOONで音や言葉を聞きとることができた子供の顔が輝くような笑顔に変わる瞬間が一番うれしい」と語った。
【2015年12月7日】
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