鎌倉学園中学校・高等学校は、教師用に導入したiPad80台を、Apple社のDEP(=Device Enrollment Program)を活用して管理する。DEPは、iOSデバイスを自動的にモバイルデバイス管理(MDM)の管理下に配置できるプログラムだ。
3月2日に、各教師が自分の使用する端末の設定作業を行った。電源を入れると自動的にDEPによる端末認証の後、MDMにより必要なアプリや設定情報がダウンロードされて、学校の管理下に入ったことが画面に表示された。
iOSデバイスを自動で管理できる |
DEPを利用するためには、対応するMDMを利用しなくてはならない。鎌倉学園ではインベンティットの「モビ・コネクトフォーエデュケーション」を導入した。細かいグループ分け、複数の管理者による運用、プロファイル削除不可など教育機関向けの機能が充実していることが、評価されたという。DEPに対応したMDMサービスを利用することで、個別デバイスを登録する作業を大幅に省力化し導入・運用コストを飛躍的に低減することができる。
鎌倉学園は、現在校舎の改修工事を進めており、全教室にWi‐Fi環境とプロジェクターを整備し、2014年9月に50台のiPad mini2を学習者用として導入、授業で活用してきた。デジタルサイネージの昇降口などへの配置も進めている。小林勇輔教諭は「iPadを使うことで授業での生徒とのコミュニケーションに変化があり、授業の中身を再検証するきっかけとなった。これから80人の教職員がテクノロジーの導入をきっかけとして、教育について深く考えることになる。教職員が一丸となって新しい教育に踏み出すことになる」と、iPad導入の意義について語った。
【2015年4月6日】